2012.6.9
サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 3日目
服部真夕が2位に5打差をつけ、今季初優勝に王手
2012年度LPGAツアー第14戦『サントリーレディスオープンゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)の3日目が、兵庫県神戸市の六甲国際ゴルフ倶楽部(6,511Yards/Par72)で行われた。
天候:曇り時々雨、気温:21.0℃、風速:1.3m。時折小雨が降るなか行われた大会3日目。各選手がスコアを伸ばすなか、単独首位からスタートした服部真夕が69をマークし、通算13アンダーで首位を守った。5打差の2位タイには李知姫(イチヒ・韓国)と全美貞(ジョンミジョン・韓国)、6打差の4位タイには森田理香子と宋ボベ(ソンボベ・韓国)が続いている。
前日に「明日は絶対にスコアを崩したくない」と語っていた服部。前半はチャンスにつけながらも決めきれず、全てパーの36だったが「パットのフィーリングも良かったのでいつか入ってくれると思っていました」と焦ることなく、後半の10番ホールでバーディー。続く11番パー3はティーショットがバンカーの目玉になってしまう不運もありながら、これをピン1mに寄せてパー。「ボールの3分の1以上は埋まっていましたし、ピンまでは10ヤードくらい。上手く寄っても2~3mかなと思っていたのでビックリしました」と巧みなバンカーショットでピンチをしのぎ、自ら良い流れを作った。後半は3バーディー・ノーボギーの33。通算13アンダーで2位との差を5打に広げ、今季初優勝に王手。さらに72ホールのツアー最多アンダー記録である17アンダー(271ストローク)の更新も視野に入ってきた。
ここまで好調の服部だが、以前はチャンスで崩れる場面も多く、優勝を逃してきた。さらに最近の韓国出身選手の目覚しい活躍に、師匠である岡本綾子からは「韓国出身選手がこれだけスコアを伸ばしているのに、何であなたは伸ばせないの?」と叱咤された。これに「私にはコースが難しかったです」と答えた服部。師匠の返答は「韓国選手にとってはコースが簡単なんだよ」。この言葉に当然悔しい気持ちになったが、師匠はこう付け加えた。「人に出来ることは、あなたにも出来る。あなたに出来ることは人にも出来る。あなたにしか出来ないこともたくさんある」。この言葉に「確かにそうだと思った。自分自身で強い気持ちを持っていれば、コースが難しいなんて思わない」と奮起した。
師匠の教えに忠実な服部はこの日も「フェースは開かず、地面に沿うように。その方が確実にランが出ないので」と師匠直伝のバンカーショットでピンチを切り抜けた。明日は5打のリードで迎える最終日。「周りの選手もスコアを伸ばしてくると思うので、私もしっかり伸ばして勝ちたいです」と強い気持ちで挑む。
李知姫 (2位タイ:-8)
「(今日も我慢のゴルフ)バーディーが先に来たので、流れ的には良かったんですが…。今日はショットが良くなくてチャンスも作れず、スコアを伸ばせなかったです。これからアイアンショットを修正してきます。明日はトップと差があるので、ちょっと(優勝は)厳しいですかね。明日は60台を目指して頑張ります」。
全美貞 (2位タイ:-8)
「今日はショットは良かったですが、前半でパッティングが入らなくて…。自分ではもうちょっと伸ばせるかなと思ったけど、初日・2日目よりはよかったです。明日はいいプレーができるんじゃないかな。スイングが安定して大きいミスがなくなって、距離も伸びてチャンスにつくのが増えて、いいスコアにつながってます」。
森田理香子 (4位タイ:-7)
「今日は絶対伸ばさないといけなかったし、(トップと)差はあったけどまだ2日あるし、服部さんの影が見えていたので“いかないと!”という気持ちでした。昨日、服部さんに『影は見えないけど匂いはする(笑)』なんて言ってたんですけど、今日は影が見えてきました。けど、服部さんが落ちてくるとは思ってないし、自分が伸ばさないと影も消えてしまうので、(明日は)自分が上に行かないと。服部さんが苦労しているのも知ってるし、切磋琢磨でやっていければ。(優勝は?)意識してます!」。
佐伯三貴 (6位タイ:-6)
「(ナイスカムバックで)そうですけど、良いスタートを切ると大体こんなもんですね。(3番はダブルボギーでしたが)その後はしっかり耐えて、ボギーを打たなかったので、赤字(アンダー)で終われたし、全体的に良かったと思います。明日は少しでも上に近づけるように頑張りたいです。(上と差はありますが)あんまり守る位置じゃないし、強気でいきたいなと、気持ちだけ思っています」。
青山加織 (6位タイ:-6)
「12番までは順調でした。(8アンダーまで行って流れが止まって)自分で流れを止めた感じはあります。(13、14番のパーパットは)両方とも惜しかったけど入れられなくて…。8アンダーまで行ったのが、自分でもビックリして、今日は飛ばすと明日もたないからと落ち着いて。バーディーがとれたらラッキーだし、ボギーになっても焦らずにとスタートしていったので、ペース良くバーディーがとれました。この3日間ショットの波がなく安定しているので、明日はちょっと頑張ります」。
関連ニュース & トピックス
- 2024.4.23
- 宮里藍 サントリーレディスオープン2024 プラチナ&プレミアムチケット販売中!
- 2024.4.8
- 12日開幕、KKT杯バンテリンレディスオープン
- 2023.12.1
- 最新情報③ーQTファイナルステージー24年へひとこと
- 2023.11.30
- 小倉彩愛が首位浮上 3差2位タイは菅、脇元
- 2023.10.26
- 服部真夕が首位へ浮上、1打差で小林光が追う