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2019.8.29

丹萌乃 圧巻の5バーディーで初の首位

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 LPGAツアー26戦『ニトリレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)が8月29日、北海道小樽市・小樽カントリー倶楽部(6,650ヤード/パー72)で開幕した。プロ2年目の丹萌乃が、5アンダーで自身初の単独首位。2位タイは3アンダーの高橋彩華、比嘉真美子、上原美希が続く。渋野日向子は1アンダー、19位タイ。
(天候:曇り 気温:21.1℃ 風速:2.4m/s)

 集中力を高め、ツアー屈指の難コースを克服。丹萌乃がとにかくすごい。5バーディー、ノーボギーの67。自身初の単独首位で第1日を終えた。

 「初めて、ラウンドしました。小樽カントリー倶楽部が難しいコースだなんて全く知らない。ショットに集中していた。景色やコースのレイアウトにやられなかったのかな」と予備知識ゼロ効果を強調した。それだけに、「予選カットラインが、オーバーパーというのも初耳です」とも。

 ガラリ一変とは、このことだろう。リゾートトラストレディスで、初のトップ10入りを果たしたが以降、12戦連続で予選落ちが続いたのは、ショットの不調が要因だ。負の連鎖を断ち切ったのは、両親への電話だ。「きのうの電話で、去年の最終プロテストで落ちた時を思い出しなさいといわれた」。それならと開き直り、「ボールが曲がることを怖がるな。思い切ってクラブを振っていこうと、自分自身へ言い聞かせた」という。

 この日、フェアウェイキープは4回。それでも5バーディーを奪えたのは、メンタルの強さだ。とりわけ、「17番のバーディーパットが一番うれしかった」。ピン右上5メートル、下りのフックラインを鮮やかにカップインさせた。ため息が漏れるほどのスーパープレーである。

 最終18番では、しぶとさを発揮。第1打を大きく右の林へ打ち込んだ。しかし、ピンチが一転して、チャンスに変わる。「ボールが落ちたところがラッキーでした。グリーンが狙えたから」と、リカバリーショットをピン奥1.5メートルにつけた。「最後は決めたかったけど、残念。ただ、このスコアでプレーできたのですから、上デキでした。久しぶりに60台がでて、ホッとしている」と胸をなでおろしている。

 とはいえ、慢心は禁物だ。「気を緩めると、すぐに叩いてしまう。1Wをどうにかしないといけません。今は、すぐ練習したい」。パッションを象徴するオレンジ色のウインドブレーカーがとても印象的だ。「オレンジや赤、ピンクといった色が好き。このカラーを着ると、スコアがいいことが多い。ちょっと暑かったけど、最後まで着てプレーした」と、古風な勝負師の一面をのぞかせた。

(メディア管理部・中山 亜子)

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