CAT Ladies　1日目

福嶋晃子、森田理香子、斉藤愛璃が首位発進

　2012年度LPGAツアー第22戦『CAT Ladies』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円）の1日目が、神奈川県箱根町の大箱根カントリークラブ(6,687Yards／Par73）で開催された。

　天候：晴れ、気温：29.0℃、風速：2.0m。避暑地であるここ箱根でも、朝から強い日差しの中で行われた大会初日。福嶋晃子、森田理香子と斉藤愛璃が4アンダーの69をマークし、首位に立った。1打差の4位タイに茂木宏美と、先日のプロテストで合格した山村彩恵。2打差の6位タイには表純子、先週の大会で初優勝を果たした吉田弓美子、首位・福嶋晃子の妹の福嶋浩子ら9選手が続いている。ディフェンディングチャンピオンの有村智恵は3オーバーの64位タイと出遅れた。

　今シーズンは出場試合数をセーブし、今回が9試合目の出場となる福嶋晃子は「9番ホールでなんとなく良くなりだして、インコースに入って感触も良くなってきて、前のようないい時のゴルフになってきたなーと。体調も先週よりだいぶ良いです」とこの日のラウンドを振り返った。「最近にない良い感触でゴルフをすることができたけど、まだまだ調子が日替わりなので、明日もちゃんとしたプレーをしたいと思います」と、コンディションへの不安を口にしつつも結婚後初優勝へ向けて前向きな表情を見せた。

　同じく首位タイにつけた森田理香子は、昨年の大会ではトップに1打差の単独2位フィニッシュ。「去年のスコアが良かったし、ロングホールで2オンできるのが自分には大きいと思います。アプローチも野芝なので沈みにくいですし、セカンドショットのラフは少し長いけど、フライヤーの距離計算も上手くいってるのでイメージは良いです」と、コースとの相性の良さをアピール。2010年の初優勝以来、これまで何度も2勝目のチャンスを逃してきたが、「（師匠の）岡本（綾子）さんには“焦るな”と言われているので、いま自分にできることを精一杯やっていきたいと思います」とあくまで自分のペースを貫く。

　こちらも同じく首位に並んだ斉藤愛璃は、初優勝を飾った今季開幕戦『ダイキンオーキッドレディス』以来のトップに立った。開幕戦での優勝後は11回の予選落ちを喫するなど苦しい戦いが続いていたが、「予選落ちしているときは上を見ることができなかったけど、前に向かう気持ち、優勝したいという気持ちが大事だと思ってやりました」とこの日は前向きに気持ちを切り替えた。地元・神奈川での大会で、所属するゴルフ場のスタッフが応援に駆けつけたことも力になった。「明日もアンダーを狙って、攻めるところは攻めて守るところは守る、メリハリあるゴルフをしっかりやりたいです」と明るく語った斉藤。開幕戦以来の快進撃を見せることができるか。

山村彩恵 （4位タイ：-3）
「（今日のスコアは？）もうちょっと行けたかなというのはありますが、多分ツアーではベストだと思います。もったいないミスも何個かあったし、今日修正して、明日もっと伸ばせるように。（私は）飛距離が1番の持ち味だし、自信もあるので、それを活かしたダイナミックなゴルフはしているかなと思います。（先月プロテストに合格して）ツアーに集中できているのもありますし、前よりもプロ意識が出てきたので、テストに通って今は自信もついてやれています」。

吉田弓美子 （6位タイ：-2）
「（今日は）午前中3ホールくらい緊張していて、ショットが不安定というか振り切れていなかったです。でも3番のショートのボギーで吹っ切れました。そのあとはいつも通りの感じで。この大会はこれまで予選を通っていないので、予選通過が目標ですが、後輩の斉藤（愛璃）がトップで頑張っていたので、お互い良い刺激を与えながらできたらいいなと。（地元での大会ですが？）地元の人が名前を呼んでくれたりしてありがたかったですし、頑張る力になりますね。あと2日あるので、斉藤と最終日・最終組を一緒に回れればいいですね。頑張ります」。

横峯さくら （40位タイ：+1）
「（終盤3連続ボギーで）すごくもったいない気もするけど、ショットの状態は悪くないと思うので、明日はバーディーを1個でも取れるように頑張ります。（アイアンの感じは？）良いですね。（この後、修正するポイントは？）全体的にだと思います」。

有村智恵 （64位タイ：+3）
「今日はとにかくパッティングが悪かったです。距離感がなかなか合わなくて、3パットを3回もしたので…。ショットは徐々に良くなってきているのですが、パッティングの不安をもってやらなきゃいけなかったので、コースを難しくしてしまいました。パッティングをちょっと調整したいです」。