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2012.9.28

日本女子オープンゴルフ選手権競技 2日目

フォンシャンシャンが単独首位を守る 1打差に木戸愛

 2012年度LPGAツアー公式戦『日本女子オープンゴルフ選手権競技』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,800万円)の大会2日目が、横浜カントリークラブ 西コース(6,545Yards/Par72)で行われた。

 天候:曇り、気温:23.0℃、風速:9.0m。昨日以上の強風が選手を苦しめた2日目。各選手がスコアを落とすなか、初日首位のフォンシャンシャン(中国)が、75とスコアを落としたものの、通算1アンダーで辛うじて首位を守った。1打差の2位には木戸愛。2打差の3位には金ナリ(キムナリ・韓国)が続いている。

 初日は安定感抜群のショットでフェアウェイをキープし、次々とチャンスを作ったフォン。しかしこの日は「前半は思った通りのゴルフが出来ず、ショットが曲がってしまいました」とボギーが先行する苦しい内容で、前半は3つスコアを落とし39でターン。それでも後半に入ると「徐々に落ち着いてプレーすることができました」と本来のショットの正確性が戻り、1バーディー・1ボギーの36。強風や難グリーンの影響でボギーやダブルボギーを連発する上位選手が多く出るなか、世界ランキング4位の実力を見せつけた。「今日は昨日と違ってショットが曲がりましたけど、2日間ラウンドしてこの位置なので、自分としては満足です」と予選ラウンドを振り返った。明日からはいよいよ真の実力が試される決勝ラウンド。「正確性が求められるこのコースは、実は大好きなんです。自分のベストを見せたいですね」と、明日のラウンドへ自信をのぞかせた。

 そして1打差の2位につけた木戸。「スタートから良い集中力で、流れに身を任せることが出来ました」と15番まで1つスコアを伸ばし、一時は単独首位に立った。しかし迎えた16番のセカンドショットで「グリーンの奥には付けたくないと思っていたのですが、何を思ったか、しっかり目にインパクトが入ってしまって…」とミスショット。「グリーン上に来ても、“あれ?”と思う自分がいて…」とミスを引きずってしまい16番をボギーとすると、続く17番でも「クラブ選択を迷って、短めのクラブでしっかり打ったら力んであの結果に…」とここでもセカンドショットをミスし、ダブルボギーとしてしまった。結局わずかの差で首位の座を明け渡す形になってしまったが、「初日から良い意味で緊張が出来ていて、途中で上位のスコアボードが見えてしまっても、意識したりはせず冷静に出来ました」と、この結果に納得の表情。初出場となった昨年の大会では予選落ちを喫し「心も折れて、去年一年で一番悔しい大会になりました」と苦杯をなめたが、「今年は全てを受け入れて前に進もうと思ったのが活きています」と、初優勝と海外メジャーを経験したことでポジティブさが前面に出てきた。「全英での経験も活きているので、明日も全英で持って帰ってきた引き出しを開けていきたいです」と決勝ラウンドも確かな手応えを持って突き進む。


金ナリ (3位:+1)
「(今日は)風が強かったため、ティーショットは常に気を使いましたし、自分のプレーだけに集中したかったので、特にリーダーボードも見なかったですね。明日からはしっかりとしたチャンスを作れるように、そしてそのチャンスをしっかりとものにしたいです」。

上原彩子 (4位タイ:+2)
「今日は自分でもナイスプレーだったと思います。(コースコンディションは?)昨日よりもグリーンのスピードも速くなっていたし、風も今日は若干強くなっていたと思います。日本女子オープンにかける思いは、今も強いです。アマで日本のタイトル(2002年・日本女子アマ)は持っていますが、やはりプロになってからのタイトルも取りたいと思っています。(残り2日間は?)明日・明後日、風(台風)がどうなるかわかりませんが、風がなくてもグリーンは速くなると思うので、しっかり耐えるところは耐えて、上に食らいついていければいいと思います」。

宮里美香 (6位タイ:+3)
「スタート前から風が昨日より強く吹いていたので、我慢の一日になるなと思っていましたが、案の定耐えて耐えてという感じでした。(このコンディションで75は)まあまあだと思います。(ナイスプレーの理由は?)こういうセッティングになればなるほど、自分のショットの精度が試されるし、アプローチのバリエーションも一つ二つでは戦えない。アメリカに行って習得したこととか、メンタルとか、それを実行するのはこういうメジャーでやるのが大事で、どういう風に試そうかとやっているので、それが結果につながっていると思います。(残り2日間)グリーンが硬くなってきたし、スピードも速くなったので、パッティング勝負になってくると思います。バーディーチャンスにつけられない展開に感じたので、どれだけ我慢勝負できるか。一打一打が大事だし、フェアウェイキープがキーになってくると思います」。

若林舞衣子 (6位タイ:+3)
「前半あまり良くなかったんですけど、ボギーを打ったところも、ダブルボギーを打ちそうになったところから打ったボギーだったので、耐えられたほうだと思います。ボギーが続いても、気持ちを切らさず集中してできました。ショット自体は後半の方が思い切り振れていました。(風の対策は?)しっかり自分のスイングを力まないでやることですね。まだ2日間ありますし、明日・明後日と集中してやりたいですね。難しいコースセッティングですし、欲をかかずにひとつひとつやっていきたいと思います」。

ツェンヤニ (10位タイ:+4)
「イメージしていた通りの攻め方は出来ませんでしたが、このコースで4オーバーはまずまずだと思いますし、まだ2日間残っているので、少しでも日本のファンのみなさんにいいプレーを見せたいです。今日は風が強いうえに、向きが変わるなど難しいラウンドでしたが、自分の選択に自信を持つことが大事ですね。明日のラウンドも冷静沈着であると同時に果敢に攻めていきたいです。そして、大好きな日本で未だに未勝利、でもメジャーだから勝ちたいというわけではなく、沢山応援してくれるギャラリーのみなさんと一刻も早く喜びを分かち合いたいです」。

宮里藍 (12位タイ:+5)
「(風も急に吹いたり、止んだりと)難しかったですね。11、12番は思ったより風が吹かなくて、クラブ選択ミスが2つ続いた感じですね。アプローチが思ったより左に転がってくれなくて、付けちゃいけないところに付けてしまったし、ちょっと残念ですね。5オーバーだけど、4日間トータルで考えたらまだ上位も狙えるし、今日だけ見ればよいスコアではないので納得はいきませんが、あと2日間あると思えばそんなに悪くないと思います」。

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