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2012.9.29

日本女子オープンゴルフ選手権競技 3日目

木戸愛、フォンシャンシャンが首位で最終日へ

 2012年度LPGAツアー公式戦『日本女子オープンゴルフ選手権競技』(賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,800万円)の大会3日目が、横浜カントリークラブ 西コース(6,545Yards/Par72)で行われた。

 天候:晴れ、気温:26.6℃、風速:3.6m。前日までの強風のコンディションとは打って変わり、快晴で穏やかな天気となった大会3日目。アンダーパーが一人も出なかった前日に比べスコアを伸ばす選手も出るなか、最終組でスタートした木戸愛フォンシャンシャン(中国)が通算1オーバーで首位に並んだ。1打差の3位には上原彩子、2打差の4位タイには宮里藍と朴仁妃(パクインビ・韓国)が続いている。

 この日は首位を行くフォンとの、最終組でのラウンドとなった木戸。一万人を超える大ギャラリーを前に「前半は自分でも固いと気づいていながら、思うようなプレーが出来なかったです」と1番、3番でボギーが先行。それでも、5番・パー4では3打目のアプローチを3メートルオーバーしながらも下りのパットを沈めてパー。「あれでうまく気持ちを切り替えられました」と、続く6番パー5では4mを決めてバーディー。「今日のテーマにしていた“焦らずいこう”というのが正しかったんだと、自信になりました」と、この2ホールで普段どおりのゴルフを取り戻した。その後は安定感のあるショットで確実にチャンスを作り徐々にスコアを伸ばした木戸。14番・パー3では「スリークォーターショットでグリーンに乗せるつもりが、風に反応して力んでしまって…」とティーショットが池に捕まるミスショット。しかし「最初のショットでイメージは掴めていたので、迷わずティーからの打ち直しを選択しました」とすぐに気持ちを切り換えて、見事にグリーンオン。続く2mのボギーパットも沈めてミスの影響を最小限に留めた。結局この日は73と1つスコアを落としたが、同組のフォンと並び、首位タイで最終日を迎えることになった。「まだ明日があるので、首位というのはあまり気にしていません。自分のゴルフをするのに必死でしたし、ギャラリーのみなさんの声援がパワーになっています」と一日を振り返る。明日は自身初の公式戦タイトルをかけ、再びフォンとの最終組を迎えるが「どんなコンディションになっても、結果に反応せず、目の前の一打にベストを尽くすだけです」とマイペースで決戦の時を待つ。

 そしてこの日はバーディー無しの苦しいゴルフながらも、辛うじて初日からの首位を守ったフォン。「前半はパッティングのスピードが合わなかったです。9番、10番でも近いバーディーパットが入らなかったのですが、逆に11番、12番では長いパーパットが入ってパッティングの感覚も戻りました。上手くパーセーブも出来ましたし、全体的には満足しています」と我慢の一日だったが、「首位にいると、いつもそれをキープすることができなくて落ち込んでいましたけど、今日はそれが出来たので、自分にとってはいい経験でした」と収穫のあるラウンドとなった。この日は多くのギャラリーがフォンと木戸の最終組のプレーを見守ったが「日本のツアーなので、当然木戸選手を応援するギャラリーが多かったですが、私がナイスショットをした時も変わらない拍手をいただいてとても嬉しかったです」と日本のギャラリーの温かい声援にも感銘を受けた様子。最終日は再び木戸との最終組で、今年の全米女子オープンに続く日米両メジャー制覇が掛かるが「木戸選手は素晴らしい選手ですし、明日もお互いに良いプレーが出来たらいいですね。自分なりのプレーをして、チャンスが来たら取りにいくプレーがしたいです」とこれまでの3日間同様、正確なショットと確実なリカバリーで、虎視眈々と優勝を狙う。


上原彩子 (3位:+2)
「今日は昨日までに比べたら風が無い状況だったけど、ショットが昨日までより曲がってたので、特に後半はしのいでた場面が多かったです。(最終18番はバーディーフィニッシュ)この一打は大きいなという気持ちでパッティングしました。(昨年の大会では3日目に崩れたが)最終日をどの位置で迎えられるか大事になるし、今日は3日間のプレーでどれだけ食らいついていけるか、と思いながらプレーしてました。去年は悔しかったけど、その経験があったから明日に望みをつなげられる位置につけられたのかなと。最後まで何が起きるか分からないので、チャンスはあると思います」。

宮里藍 (4位タイ:+3)
「今日一日、ショットのリズム、パットのフィーリングがすごい良くて、前半からチャンスにつけるのもあったし、昨日よりグリーンが柔らかくてスピードも重かったので、その辺を加味していい上がりが出来たと思います。今日はヤニと回ることもあって、普段アメリカでも回り慣れてるし、合間の時間に話したりしてリズムを作りやすい一日で、メリハリはすごい良かったです。いいモチベーションで高い集中力で回れたのが、上がり2つのバーディーにつながったかなと。(一万人を越えるギャラリー)今週出てるメンバーがすごいのもあると思うけど、アメリカに比べてもギャラリーの数が多いので、プロとしてありがたいですね」。

朴仁妃 (4位タイ:+3)
「予選2日間と比べて今日は風がなかったし、パッティングがほぼ完璧に出来たのでよかったです。昨日まではグリーンが速かったのでタッチが合わなかったけど、今日は柔らかくなっていて上手く合わせられました。このコースは風が吹くと吹かないで全然違うし、オーバーからアンダーまでスコアの幅が大きいコースなので、明日の風によってマネジメントが変わると思います。どんな状況でもひとつひとつ丁寧にプレーすればいい結果につながると思うので、優勝目指して頑張ります」。

不動裕理 (6位タイ:+4)
「今日は午前中は風もなくて、昨日みたいにボールが止まらないという事はなかったので、普通にミス無くそこそこ行ければ昨日みたいな大叩きはないけど、簡単にはいかないのがメジャーのセッティング。11番(1メートル)と12番(1.5メートル)のバーディーパットはもったいなかったですね。どっちか一つでも入ってればよかったかな…。昨日より上との差は縮まっているし、天気次第で私にもチャンスが広がってくると思うので、あと一日頑張ります」。

宮里美香 (6位タイ:+4)
「(今日のコースコンディションで)一番変わったのはグリーンですかね。昨日まではスピードが速かったけど、今朝の練習グリーンでは“あれっ?”っていう感じで、だいぶ遅くなってると思いました。しっかり打ってるつもりでもショートする感じでしたけど、途中でフィーリング変えないほうがいいと思ってそのままやってたら、それが後半になって合ってきて。今日は雰囲気的に違うコースになっている感じだったし、思い切り打てました。(この位置で迎える最終日)すごく楽しみです。自分の中でずっといい感じのゴルフが出来てます。チャンスはチャンスだし、天気も気になるけど、いかに自分のゴルフが出来るかがキーになる、それだけです。天気の方はどうなっても、それなりに対応します(笑)」。

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