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2012.10.13

富士通レディース 2日目

穴井詩が首位を守る 3打差に木戸愛

 2012年度LPGAツアー第29戦『富士通レディース』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の大会2日目が、千葉県千葉市の東急セブンハンドレッドクラブ(6,635Yards/Par72)で行われた。

 天候:晴れ、気温:24.6℃、風速:3.3m。前日同様、絶好のコンディションで行われた大会2日目。次第に風が強くなるなか、単独首位でスタートした穴井詩が3バーディー・1ボギーとスコアを伸ばし、通算9アンダーで首位を守った。3打差の2位には木戸愛。4打差の3位タイには井芹美保子ら5選手が続いている。

 首位を守った穴井は「今日は咳が出たりして、体調は昨日よりも若干悪いくらいでした」とこの日も体調面に不安を抱えながらのプレーだったが、今シーズン3度目の首位スタートの経験を活かし、「やっぱり今も緊張はしますけど、それによってスイングが乱れたり、ミスをすることは少なくなりました」と堂々たるプレーを見せた。順調にスコアを伸ばして迎えた最終18番ホール・パー4では、ティーショットを右に大きく曲げるミスショット。セカンドショットは、極端なつま先上がりのライで、ピンまで120ヤードの距離が残った。そんなプレッシャーのかかる状況でも「引っ掛けるのは絶対ダメなので、フェースを開いて当てることだけを意識しました。普段はピッチングの距離ですが、7番アイアンで打ちました」と冷静な判断でピン横6mにつけ、ピンチを切り抜けた。「私は割とそういう所によく行くので、斜面は得意です。今年も何回かああいうのがあったので」と飛ばし屋ならではのリカバリーショットのテクニックが冴えた。「これで“フジサンケイの悪夢”は拭えたと思う。今度は“ニトリの悪夢”を払いたいですね」と語るのは、今シーズン初日首位からスコアを崩した2つのトーナメント。「ティーショットは今日も荒れていたので、それを直して、あとは冷静にプレーしたいです」と3度目の正直で訪れた最大のチャンスで、今度こそ初優勝の夢を叶えたい。

 そして3打差の2位に浮上した木戸。10番・パー5では92ヤードのショットをカップインさせてイーグルを奪うなど、4つスコアを伸ばして好位置につけた。「スタートする前に、風が強いと感じたので、我慢しながら行こうと思っていました。思い通りのラウンドが出来たと思います。風の強い全英や日本女子オープンでの経験が活きました」と手応えを感じた一日だった。2週前に行われた日本女子オープンでは3日目まで首位に立ちながらも、最終日に80と崩れて24位タイに終わった。それでも「悔しさが残りましたが、あの経験を出来たのは本当に幸せ。それを活かすかどうかは自分次第ですし、今週は何がなんでもチャンスを作ると思っていました」と今週は有言実行の2位浮上。「チャンスを作れてる?そうですね。2日でこうしてチャンスが作れたので、あとはチャレンジしたいです。初優勝とはまた違う戦いが出来たら」と自信を持って最終日に挑む。


井芹美保子 (3位タイ:-5)
「セカンドショットの距離感が良かったので、バーディーチャンスをたくさん作ることが出来ました。(今季は賞金ランキングでも大躍進、去年までと変わったことは?)今年はやはりパッティングが一番良いですが、ティーショットやセカンドショットの精度も安定してきました。それにミスショットをした時も、どうしてミスをしたのかが分かるようになってきたので、すぐに修正できるようになってきたところが去年との違いだと思います。今はパーオン率が悪いので、そこが課題です。今日はドッグレッグしているホールでティーショットが打ちづらかったですが、明日は思い切って打っていきたいと思います」。

福田裕子 (3位タイ:-5)
「朝からショットが良くなかったので、どうかなぁと思いながらのラウンドだったんですけど、集中してたらちょっとは良くなってきて、パターも入ってくれましたし…。でもラッキー、アンラッキーありましたね。スタートの時は風が強かったんですけど、途中からそうでもなくなって、ちょうど打つタイミングで止まったりとかもあって、そのあたりが難しかったですね。(最終日に向けて)やっぱり上に行きたいですね。今週で賞金ランキング40位くらいには上げておきたいですね」。

山村彩恵 (3位タイ:-5)
「今日はチャンスがなくて、フェアウェイキープも5回しかなかったです。そこからパーを取るのに必死でした。バーディーが取れなかったです。最終組は思ったほど緊張はしていなかったです。自分のプレーをしたつもりだったけど、タイミングが合っていなかった。ティーショットでラフにはいったり、悔しいです。(首位と)4打差ですけど、明日は自分のやることをしっかりやっていればチャンスは来ると思うので、絶対チャンスをモノにして、差がない状態でホールアウトしたいです」。

李知姫 (3位タイ:-5)
「今日は風が強かったので、ボールの距離感やコントロールをするのが難しかったです。ティーショットがラフに入ってしまうと、カップまでの距離感を計算するのがとても難しくて、全体的に良くなかったですが、最後の18番でバーディーを取れたのはよかったです。今日はアイアンが悪かったので、調整をして明日に臨みたいと思います。コースマネジメントを考えながら、的確にボールを運びチャンスにつなげていきたいです。頑張ります!」

大山志保 (8位タイ:-4)
「(最終ホールのパーセーブは)ガッツパーでした!あれはすごく嬉しかったです。思わずガッツポーズが出てしまいました。先週のお休みに宮崎に帰って、いろんな人や友達に会ったり、気分的にもリラックスすることが出来て、やっとゴルフに対する気持ちもプラスに考えられるようになりました。日本女子オープンのときに、不動選手と一緒に回って、初めてパッティングを教えてもらいました。不動さんが『練習をしていると、絶対に運が来るから』って。スイングの悪いところは全部肩のせいにしていましたが、不動さんのアドバイスをもとに直そうという気持ちになりました。今はだいぶ良くなりました。明日は不動さんの誕生日ですし、いいプレゼントができるように頑張ります」。

比嘉真美子 (8位タイ:-4)
「ショットは昨日とそんなに変わってないんですが、今日はパターがよく入ってくれました。際どいパーパットとか、重要なパーパットがほとんど入ってくれたので、そこが昨日と違ってスコアを出せた点だと思います。(最終日は)そんなにプレッシャーのかからない心地よい位置でラウンドできると思うので、力まずに落ち着いて出来れば優勝争いに絡むのも不可能ではないと思います。1ホール1ホール、しっかり大切にやっていけば大丈夫だと思います」。

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