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2012.10.14

富士通レディース 最終日

プロ1年目の成田美寿々、逆転でツアー初優勝

 2012年度LPGAツアー第29戦『富士通レディース』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の大会最終日が、千葉県千葉市の東急セブンハンドレッドクラブ(6,635Yards/Par72)で行われた。

 天候:曇り時々雨、気温:17.5℃、風速:1.7m。時折雨が降る不安定な天気となった最終日。上位陣のスコアが伸び悩むなか、首位と5打差の8位タイからスタートしたプロ1年目の成田美寿々が5バーディー・ノーボギーの67をマークし首位を逆転。LPGA史上9番目の年少記録となる、20歳6日で嬉しいツアー初優勝を飾った。2打差の2位には穴井詩。3打差の3位タイには大山志保、比嘉真美子、李知姫(イチヒ・韓国)の3選手が入った。

 この日の成田は、同い年の山村彩恵、一つ年下の比嘉真美子と同組。同世代対決に注目が集まったが、「18番のセカンド以外は落ち着いてプレーが出来ました」と冷静な試合運びで着実にチャンスをものにし、スコアを伸ばす。そして「ずっと気になっていました」という自分の順位を14番終了時に確認すると、首位とは1打差。「まだ何ホールかあるからイケるなと思いました」とここで再び奮起すると、16番(パー5)では「得意です」というバンカーからの3打目を見事に2メートルに寄せてバーディー。これでついに首位の穴井を捉えると、続く17番(パー3)では「グリーンセンター狙いだったのが、いい方にミスしてくれて」と、ピン方向に打ち出されたショットがピン奥5メートルに付いて連続バーディー。このバーディーが決め手となり、優勝の二文字を手繰り寄せた。

 「調子も上がっていましたし、地元なので、この大会は優勝したいと以前から思っていました」と有言実行の勝利。「シーズン始めから一勝して最終戦のリコーカップに行く事が目標だったのですが、良いプレーをしてもスコアが出せず、力不足を感じました。特にアプローチ、パットがツアーのコースでは通用しなかったです」とシーズン序盤はプロの高い壁を味わったが、「コーチにショット、パットの基本を教えてもらい、それを練習することで7月始めあたりから、ようやく蘇ってきました」と浮上のキッカケをつかみ、ついに栄光を勝ち取った。

 「バースデーウィークに勝ちたいと思っていたので良かった」と20歳になったばかりの成田の大きな目標は“オリンピックで金メダル”。「どのスポーツでも頂点はオリンピックと思っていますし、そこで金メダルを取ったら一番と思っています。(将来は)日本の国民全員が知っているような、日本のスターのような、人間的にも良い選手になりたいです」と目を輝かせる。初の優勝争いでルーキーらしからぬ強心臓ぶりを見せた成田が、まずはどこまで日本の頂点に近づけるのか。今シーズンのLPGAツアー、残り6試合に期待したい。


穴井詩(2位:-7)
「(悔しい結果になりましたね?)悔しいです…。(ティーショットが思うように打てなかったのが?)一番です。本当に情けないです。今日は最初の方はずっと緊張しっぱなしでしたが、全体を見て結構楽しめたとは思います。ギャラリーの方から"一打負けてるよ!"と言われて17番ホールでは思わず力が入って左に行っちゃったんですけど(笑)。ガッツパーでした。4メートルくらいありましたが、そういう場面もあると思って練習をしていたので、ラインは大丈夫でした。(成田選手との付き合いは?)去年のQTで一緒にラウンドしてからです。なので、余計に悔しいですね。来週は私が勝ちます!(悔し涙は?)スコアを書いている時に、もう読めなかった…。(それを来週のエネルギーに?)ぶつけます!打倒・成田で頑張ります(笑)」。

大山志保 (3位タイ:-6)
「今日は前半に3パットを2回してしまったので、もったいないです。でも、最後にバーディーで良い終わり方が出来たので、嬉しいです。今週はアプローチがすごく良く、寄せワンが出来たので、自信がついた週でした。パッティングは最終日にこういったミスが出るという事は、不動選手から教えてもらった練習をまだまだ続けてやっていこうと思いました。(久しぶりの優勝争いで)気持ちがバーディーを狙いすぎていたので、ファーストパットが2、3メートルオーバーして、気持ちを抑えることが出来ませんでした。久しぶりに沢山のギャラリーの前でプレーが出来たことがすごく嬉しかったし、怪我で出場できない時期もあったので、楽しかったです。いい形で来週を迎えられそうです」。

比嘉真美子 (3位タイ:-6)
「途中まで、すごく良い流れでできたんですけど、その流れを自分で崩してしまったというのが、反省点だと思います。今回優勝できなかったのは反省点がいっぱいあっての3位なので、そこの部分を伸びしろと考えて、次の試合に活かして、次の試合こそ優勝したいと思います。プレッシャーのかからない位置で、気持ちよくラウンドできたので、バーディーもいっぱい取れたと思うんですけど、どういう状況にいてもリラックスして自分のプレーができる人が一番強いと思うので。今日の経験が来週に生きてくると思うので、良かったと思います」。

李知姫 (3位タイ:-6)
「ボギーが多くて、伸ばせなかったなぁという一日でした。アイアンの距離感が大事だと思って、今日は難しいところにカップが切ってあるホールも多かったので、その辺を注意してプレーしたんですけど…特にアプローチが良くなかったですね。普通、ラフから打ったボールは転がるんですけど、雨の影響もあってグリーンが柔らかかったので、すぐに止まったり、逆に転がってしまったりと、難しかったですね」。

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