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2012.11.2

ミズノクラシック 1日目

上原彩子と申ジエが首位発進

 全米女子プロゴルフ協会公式戦『ミズノクラシック』(賞金総額120万ドル、優勝賞金18万ドル)の大会初日が、三重県志摩市の近鉄賢島カンツリークラブ(6,506Yards/Par72)で開催された。

 天候:晴れ、気温:14.8℃、風速:3.3m。冷たい風が吹くなかスタートした初日。強風で各選手のスコアが伸び悩むなか、上原彩子と申ジエが4アンダーで首位に並んだ。1打差の3位タイには、上田桃子、若林舞衣子、チェナヨン(韓国)、フォンシャンシャン(中国)、ベアトリス・リカリ(スペイン)、アンジェラ・スタンフォード(アメリカ)の6選手が続いている。

 来季の米ツアー参戦に向けてQTを受験中の上原彩子が好発進を見せた。この日は「アゲインストにもフォローにも風を感じるホールがいくつもあったので、難しかったです」と強風に苦戦しながらも、8番パー3ではグリーン手前20ヤードから、チップインバーディーを奪うなど、得意のショートゲームが冴えた。これまで今大会は6回出場し、最高が25位タイ。決して相性が良いとは言えないが、「ここで一発嵌ってくれたら12月の(最終)QTに行かなくてもいいという気持ちでプレーしたのが良かったのかも」と米ツアーへの思いが好結果を引き寄せた。「今年はケガもして、自分のイメージ通りプレーできるのもゴルフ人生で残り僅かだと思いました。世界の舞台で戦うことは、プロを目指していた時からの目標。一発出ればという気持ちが今日の自分を良くさせてくれたので、あと2日、思いっきりプレーしようかと思います」。勝てば米ツアー2年間(2014年まで)のシード権。日本で訪れた絶好のチャンスをものにするため、2日目以降も全力で突き進む。

 同じく首位に立った申ジエ。「風が結構吹いていて、アイアンでグリーンに乗せることが出来なかったですけど、アプローチが良かったのでスコアになりました。難しい中でも良いパフォーマンスが出来ました」と訪れたピンチをことごとく凌ぎ、少ないチャンスを確実にものにした。「今週は新しいアイアンとウェッジでしたが、スコアをまとめることが出来ました。今日でクラブにも慣れてきたので、残り2日はもっと良いプレーを出来ると考えたいですね」と新しい相棒も上々の感触のようだ。「ミズノさんは私が一番苦しんでいた時に契約してくださってとても感謝しているので、頑張りたいです」と米ツアー初優勝を飾った思い出の地で、ホステスプロの意地を見せたい。

 ディフェンディングチャンピオンの上田桃子はボギー先行の苦しいスタートながらも、徐々にスコアを伸ばして首位と1打差の3位タイ。「例年に無く風が強く、タフなラウンドになると思っていましたけど、7番ホールでしっかりバーディーを取ることも出来ましたし、気持ちの整理をすることができました。このコースに来ると、ショットのイメージをすることが優先で、スイングの事を考えないのも良かったです」と初日からコースとの相性の良さを発揮した。「好きなホールが多いので、余裕を持って我慢することが出来ました。どこから攻めるのかをわかっていますし、コースの形状も記憶しているので、しっかりとした準備が出来ていると思います。気候も寒く、例年と違うところはあるかもしれませんが、“好き”というのを自分のなかで持っていれば、良いプレーが出来ると思います」と確かな自信を持って、2日目に臨む。

 そして首位と1打差の3位タイにつけた若林舞衣子。前半はショットが好調で4バーディー・1ボギーの33。後半は「風もそうですし、パッティングで思う通り打ち出せなくて、短いのを外してしまいました。後半は少し勿体無かったです」とスコアを伸ばすことは出来なかったが、「先週も先々週もショットが悪くて芯に当たらなくて、今週は(師匠の)岡本さんに見てもらって、良い感じになりました」と復調のきっかけを掴んだ。「今日は教わったことを半分くらいは出せましたけど、反省しなきゃいけない部分もたくさんあります」とまた良化の余地を残す若林だが、「去年出場できなかった分、頑張ろうと思います。岡本(綾子)さんがテレビ解説の時はスイングを見てもらえるし、結果を出せるように頑張りたいです」と発奮材料は十分なだけに、2日目以降も更に上位を目指したい。

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