菊地絵理香　短期決戦、静かに燃える

＜Photo：Atsushi Tomura/Getty Images＞

スタンレーレディスゴルフトーナメント　東名カントリークラブ（静岡県）第1日

　短期決戦へ、菊地絵理香が始動した。「ソコソコでいいか、優勝を狙うか、1日短縮されるだけで、攻め方が全く違う。ガンガン行って、悪い方に出たら仕方がない」と果敢に、この日は前半から飛ばす。4、5番と7、8番を連続バーディーとし、4アンダーで折り返した。さらに後半も11、14番で、ともに3メートルのバーディーをねじ込んだ。

　気迫があふれる。6バーディー、1ボギーの内容に、「スカッとするゴルフができた。ピンチが少ない。パッティングがイメージ通り決まった」。淡々と振り返った。とはいうものの、よほど調子が良かったのだろう。「こんなことは、滅多にない。言葉にできるぐらい、イメージ、感触がいい」と続けた。

　久々の優勝争いだ。最終日、最終組は2018年のNOBUTA GROUP マスターズGCレディース以来。「イメージがいいので、チャンスかなぁと思う。競技が短縮されても、勝ちは勝ち。日曜日は、狙いに行きたい」と、はっきり言葉にしてみせた。台風19号の影響で、時間の経過とともに風雨が激しさを増している。第2日、すでに中止が決定。「なまけないように、素振りぐらいはやろうかな」と話した。表情はクール、ただし、熱い鼓動が伝わってくる。

(メディア管理部・森谷　清)