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2013.3.24

Tポイントレディス ゴルフトーナメント 最終日

プロ7年目の一ノ瀬優希が念願のツアー初優勝

 2013年度LPGAツアー第3戦『Tポイントレディス ゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金 1,260万円)の大会最終日が、鹿児島県姶良市の鹿児島高牧カントリークラブ(6,346Yards/Par72)で行われた。

 天候:曇り、気温:13.8℃、風速:0.8m。肌寒さを感じる気候のなか、最終組の3名による息詰まる優勝争いが展開された大会最終日。2位に3打差をつけてスタートした一ノ瀬優希は、後続に1打差まで詰め寄られながらも最後までリードを守り切り、トータル14アンダーで念願のツアー初優勝を飾った。1打差の2位には森田理香子、2打差の3位には全美貞と、最終組の3名がそのままトップ3を占めた。アマチュア選手で唯一決勝ラウンドに進出した勝みなみさんはトータル3アンダーの27位タイに入った。

 初の単独首位、そして初の最終日・最終組のプレッシャーに耐え、見事にツアー初優勝を飾った一ノ瀬優希。「最初の3ホールくらいまでは地に足がつかないというか、フラフラっとした状態で打っていたので、これは緊張しているなと自分でもわかりました」とスタートホールの1番(パー5)でボギー。続く2番、3番では距離のあるパーパットを残したが、「ここできちんと入れて、流れを崩さないようにしようと思いました」とこれを沈め、嫌な流れを断ち切った。その後は森田、全との三つ巴のバーディー合戦が繰り広げられたが、今季絶好調の両者を相手に、一度も首位を譲ることは無かった。

 森田に1打リードで迎えた最終18番ホール・パー4。ピンまで6メートルに2オンした森田に対し、残り152ヤードを6番アイアンで打った一ノ瀬の2打目はわずかにグリーン奥へ。「アプローチは絶対に寄せる自信がありました。でも思った以上に行ってしまって…」と続く3打目は2メートルオーバー。森田がバーディーパットを外し、迎えた一ノ瀬のパーパット。「お願いだから入って!と思いました」という運命の一打はカップに吸い込まれた。「やっと来ました。こんなに緊張するとは思わなかったです」。プロ7年目にして到達した、最高の瞬間だった。

 「長かったです。いつもツアーで一緒の仲間の優勝を目の前で見て、応援して、逆の立場になりたいとずっと思っていました。今年は優勝するだろうと毎年思っていたけど、そんなに簡単じゃなかったです。でもこうして勝ててよかったと思います」。2007年に18歳でプロテストに合格し、その年の新人戦ではプロ初優勝。その後は3年間シード権を保持したが、2011年にシード陥落。初めて挫折を味わった。「このQTでダメだったら、私は来年無いんだな」と落ち込んだが、次年度の出場権をかけたファイナルQTで上位に入り、ツアー出場権を確保した。「シード権のありがたさ、試合に出られることのありがたさとか、色んな事に気づきました」と大きなものを得て、ついに初優勝に辿り着いた。「今年の最初に立てた目標が複数優勝と全英リコー女子オープンに出場すること。早く次勝ちたいと思いますし、セントアンドリュースでの全英にも絶対出たい」。初優勝の味を噛みしめながらも、その視線はすでに次なる目標へと向いている。


森田理香子 (2位:-13)
「イチキ(一ノ瀬)もすごくいいゴルフをしていたので、追いついていこうと思ってやっていたんですけど…。(自分も)いいゴルフはしていたかもしれないけど、まだまだです。(一ノ瀬さんは)ナショナルチームで一緒でしたし、ジュニアの時に親しくさせてもらっていた先輩ですし、今日は悔しい気持ちもあるけど嬉しい気持ちのほうが大きいです。(来週は)初めて回るコースですけど、調子は悪くないので、ちゃんと見てまた優勝争いをしたいです」。

全美貞 (3位:-12)
「今日はいいプレーが出来たと思います。(14番のボギーは)悔いはないです。あのショットはドローボールを打とうとして、思ったよりも曲がってしまっただけで、引っ掛けたわけではないですから。今週は全体的にいいプレーが出来たので、来週に向けて頑張ります」。

笠りつ子 (4位タイ:-10)
「今日は最終日なので、(ビッグスコアを)狙っていこうと思ってプレーしていました。今日のゴルフは次の試合につながりますね。パターはまだまだ入れなければならないところがいくつもあったけど、今日のスコアは次につながると思います」。

横峯さくら (12位タイ:-7)
「チャンスが少なかったです。5メートルくらいのパットを読み過ぎて迷ってしまうことがあるので、やっぱりもっと内側につけられるようにショットの精度を上げていきたい。ショットが良くないので、それは来週までの課題ですね。(地元鹿児島での大会)たくさんの方に応援に来ていただいて嬉しかったです。今回はいいプレーが出来なかったので、今後の活躍を見ててください」。

勝みなみ (27位タイ:-3) ※ベストアマチュア
「(昨年のこの大会では予選落ち)今回は粘るところは粘れたので、成長したと思います。(次の目標は)まずは3日間ともアンダーパーで回ること。次は、ショットもパットも精度を上げることです。(中学在学中に達成したいことは?)“日本”のつく大会で優勝をしたいです。日本ジュニアも惜しい所で落としてしまってるので、まずは日本ジュニアで1勝することです」。

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