2013.7.21
サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント 最終日
“弓美子の恩返し” 開催コース所属の吉田弓美子が大逆転V!
茨城県稲敷郡のイーグルポイントゴルフクラブ(6,474Yards/Par72)で開催された、LPGAツアー第19戦『サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント』の最終日は、首位と5打差の2位からスタートした吉田弓美子が表純子とのプレーオフを制し、通算16アンダーで今シーズン2勝目を挙げた。
2位には表純子。3打差の3位タイには金田久美子とアンソンジュ(韓国)が入った。(天候:曇り、気温:24.8℃、風速:2.3m)
所属のコースでどうしても恩返しがしたい。優勝という絶好のチャンスを迎えた吉田弓美子だったが、スタート時、首位の表との差は5打。ただ、諦めるわけにはいかない。「今日は追いつけるかわからず、自分のベストを尽くそうと、それだけを考えました」と覚悟を決めた。極限まで集中力を高めてスタートした1番では会心のショット。セカンドを50センチに付けてバーディーを奪うと、6、8番でもバーディーを奪い2打差。対する表はショットで応戦するも、パッティングに苦しみ、スコアが伸びない。13番では表がティーショットをミスし、連続ボギーとすると、すかさず吉田は4メートルのバーディーパットを沈め、ついに首位に躍り出た。
しかし本当の勝負はここからだった。15番で表がバーディーを奪い吉田に並ぶと、その後は互いにパーを重ね、勝負の行方はプレーオフにもつれ込んだ。「面白い優勝争いだった」と振り返るように、プレーオフに入っても両者のショットは絶好調。共にチャンスを演出し、名勝負となった。そしてプレーオフ2ホール目。表のバーディーパットが惜しくも外れ、吉田は5メートルのバーディーパット。ラインはかなり難しい、下りのフックライン。「入らないかなと思ったけど、入れたら勝ちだと思って気合を入れました」。バーディーパットを打った瞬間、所属コースの従業員や関係者が、祈る思いで"入れ!"と叫ぶ。そして思いを乗せたボールは、カップに吸い込まれた。
「本当に嬉しかったです」。サインの時も必ず『ありがとうございます』の一筆、一言を加えるのを欠かさない。誰よりも感謝の気持ちを大切にする吉田だからこそ、お世話になったコースで絶対に優勝が欲しかった。「従業員のみなさんと優勝して記念撮影するのが夢で、それが出来て嬉しかったです。研修生の時から一緒にやってた子が泣き出して、自分ももらい泣きしてしまいました」。所属コースへの"弓美子の恩返し"は、優勝という最高の形で完結した。
表純子 (2位:-16)
「午前中パターが入らなかったので苦しかったですね。短いのが入りませんでした。今日はあんまりよくなかったので、プレーオフまでいけてよかったです。(プレーオフでは)まだまだ日没まであるからって言いながらまわってました。楽しかったです」。
金田久美子 (3位タイ:-13)
「ゾーンに入った感じでした。バックナインからショットが戻ってきて、残りの9ホールは楽しかったですね。(前半戦が終わって)勝てない試合もありましたが、段々アイアンショットも良くなってきて、後半に向けて良い流れが出来たかなと思います」。
アンソンジュ (3位タイ:-13)
「今日のプレーには満足ですが、ボギーを打ったのが…。池に入れて1パットのナイスボギーだったんですけど、引きずってましたね。(具玉姫さんが亡くなられて)何年か前の韓国の試合でお会いした時に話したら、優しくて感動したのを覚えています。もう一回話したかったです」。
北田瑠衣 (5位タイ:-12)
「今日の後半は今週で一番ショットが悪かったですが、その中でもアプローチとパターで上手くセーブ出来たので、今日の3アンダーは良かったと思います。伸ばし合いの中でベスト10に入れたので、自分としては良いゴルフが出来たと思います」。
比嘉真美子 (5位タイ:-12)
「今日のボギーはもったいない凡ミスだし、バーディーパットもいくつも外したし、これでは優勝争い出来ないですね。全英に向けて体調を整えて、しっかり臨みたいです」。
木戸愛 (21位タイ:-8) ※ディフェンディングチャンピオン
「あっという間に終わりました。思い入れは強かったです。自分もバーディー合戦についていけるようにしなければいけないですね。この試合を2勝目につながる試合にしたいと思います」。
堀奈津佳 (21位タイ:-8)
「(ホステス大会)お世話になっている方々がたくさん応援に来てくれていたので、もっと上の順位にいたかったです。でも3日間自分の出来ることを精一杯やれたし、課題も見つかりました。また頑張ります」。
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