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2013.8.11

meiji カップ 最終日

ツアー5年目のナダエ、価千金のパッティングで悲願の初優勝

 2013年度LPGAツアー第20戦『meiji カップ』(賞金総額9,000万円、優勝賞金1,620万円)の最終日が、北海道北広島市の札幌国際カントリークラブ 島松コース(6,498ヤード/パー72)で行われ、日本ツアー参戦5年目のナダエ(韓国)が通算12アンダーとスコアを伸ばし、日本ツアー初優勝を飾った。1打差の2位には一ノ瀬優希。2打差の3位にはフォンシャンシャンが入った。(天候:曇り、気温:25.8℃、風速:1.4m)


 手に汗握るバーディー合戦となった最終日。前半は最終組から6組前を回る韓国のイボミが、6連続バーディーを奪い一気に単独首位に。しかし首位と4打差からスタートした一ノ瀬優希も負けじとバーディーを量産。チップインを含む7バーディーを奪い、ついに首位の座に立つ。一方、首位タイからスタートしたナダエはボギー先行の苦しい展開。前日も「精神面が課題」と話していただけに、このまま優勝争いから脱落するかに見えた…。がしかし、この場面で絶好調のパッティングが彼女を助ける。

 ボギーの直後の5番でバーディーを奪うと、8、9番で連続バーディー。後半に入り14番で3m、15番で5mを決め、ついに首位の一ノ瀬を捕らえた。極めつけは17番パー3。「距離も長いし、下りの傾斜だったので寄せてパーを取って、18番でバーディーを狙っていこうと思いました」という13mのバーディーパットが見事にカップイン。この値千金のバーディーで単独首位に立ったナダエはそのまま逃げ切り。ツアー初優勝の栄冠を勝ち取った。


 「17番のバーディーは“ありえない!”と自分でも鳥肌が立ちました。今までも優勝のチャンスはあったけど、欲をかいて崩れてしまって。怪我もあって初優勝まで長かったけど本当に嬉しい」と喜びを爆発させた。ツアー参戦当初は「日本の深いラフで手首を痛めてしまって…」と環境の変化に苦しんでいた彼女。 「トレーニングのために」と趣味も兼ねて始めたパンの生地作りで手首を鍛え、年間を通して戦う筋力を作り上げた。今は筋力アップに成功したのはもちろんのこと、パン作りの腕前も選手や関係者に振る舞うほどの域に。今やすっかり馴染んだ日本の地で、「自分の技術をもっと上げて、最終的には永久シードを取りたい」と流暢な日本語で抱負を語った。


一ノ瀬優希(2位:-11)
「悔しいですね。(最終ホール)3打目が緊張して思うように打てませんでした。もう少し強い気持ちを持てれば良かったんですけどね…。初日と2日目にもっとスコアを伸ばしていればもう少し楽に優勝争い出来たのかなと思いますね。反省もあり、良かったところもあり勉強になった1週間でした」。

フォンシャンシャン(3位:-10)
「全体から見ると今日の成績には満足していますが、3連覇できなったのは残念です。この残念な気持ちを糧にして、来週も頑張っていきます」。

イボミ (6位タイ:-7)
「前半は6連続(バーディー)もあってうまくいっていたのですが、後半は苦しかったです。それでも最後まで頑張ることができました。(トップに立って)そんなに意識はしませんでした。初日と2日目は思うようなゴルフが出来ませんでしたが、最終日は良く出来たと思います」。

大谷奈千代 (6位タイ:-7)
「18番のバーディーパットが入らなかったのが悔しいですね。ゴルフの調子自体は日に日に良くなってきました。この成績をいい一歩にして、来週からまた頑張ります」。

青山加織 (6位タイ:-7)
「ボギーを2つ打ってしまいましたが、それはしょうがないです。最終日に後半も脱落せずに戦えたことは自信になります。獲得賞金2,000万円に届かせるために、来週は頑張ります」。

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