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2013.8.25

CAT Ladies 最終日

アンソンジュ、父に捧げる復活V!

 神奈川県足柄下郡箱根町の大箱根カントリークラブ(6,655ヤード/パー73)で行われた、『CAT Ladies』の最終日は、途中雨により2度の中断を挟む波乱の展開のなか、首位と3打差からスタートしたアンソンジュ(韓国)が66とスコアを伸ばし通算15アンダーとし、逆転で昨年の『ゴルフ5レディス』以来となる勝利を飾った。3打差の2位には笠りつ子。4打差の3位には吉田弓美子が入った。(天候:雨、気温:19℃、風速:2m)


 「凄く長い1日だったけど、今日の方がいい一日でした」。大雨が降り続くコンディションでスコアを崩す選手が続出するなか、アンソンジュが圧巻のプレーをみせた。スタートホールの1番でバーディーを奪うと、3番からはグリーンを刺すようなアイアンショットでピンそばにピタリ。3連続バーディーを奪って、一気に試合の主導権を握った。その後も勢いは止まらない。7番では1m、11番ではピン直撃のショットでバーディーとし、スコアを落とす後続を突き放した。


 しかし、ここからが彼女の試練。「13番で1m弱のパーパットを外してから不安になってしまって、久しぶりの優勝争いなので緊張しました」と13番でボギーとすると、同組の笠りつ子が15番でバーディーを奪い2打差。勝負の行方は残り3ホールにもつれ込んだ。「興奮する気持ちを我慢しながら、必死に自分のプレーをしました」と16番をパー。迎えた17番・パー3は「この日ずっとピンに付いていた」という7番アイアンでのショットだったが、これをピン奥1.5mにつけバーディー。この1打が決め手となり、今シーズン初優勝の栄冠を勝ち取った。


 今シーズンは、これまで賞金ランキング24位と不調に陥っていた彼女。「今年は最初からゴルフが良くなくて、毎日泣いていました。父にゴルフを辞めたいと何度も伝えました」。コーチを務める父のビョンギルさんと二人三脚で歩んできたプロ生活だったが、昨年から続く怪我に加え、体調不良が重なり思うような結果が出せない。頼りの父にもあたる日が続き、その父も体調不良になってしまった。「父はどこが痛いとか一切言わない人。だから私がゴルフを続けるから、お願いだから病院に行ってと言いました。私が父に優しくしなかったので、強くあたってしまった。私が悪いんです」。父の喜ぶ姿が見たいと奮起。今週は一日3時間だった練習時間も大幅に増やし、試合に臨んだ。

 「今週はどんなミスをしてもスマイルでいようと思いました。最後も優勝しなくてもいいから自分の中で頑張ればいいと」。13番のボギー後、一度は逃げ出したくなったという彼女だが、必死に耐えてプレーを続けた。「いままで支えになってくれたのは、父だけ。父に優勝した報告を早くしたいです」。不調から脱出し、ついに優勝を手にした彼女。「次はメジャーで自分の力を試したいです」と2010年、2011年の賞金女王の復活劇は、これだけでは終わりそうにない。

笠りつ子 (2位:-12)
「今日はアンちゃんが良いゴルフでしたね。最終日にスコアを伸ばせたのは良かったけど、やっぱり1位と2位では違います。(2週続けて優勝争い)良い感じでやっていって、3位、2位と来ているので、次は勝てるように。来週は相性のいい大会なので」。

吉田弓美子 (3位:-11)
「頑張ったかなと思います。アンちゃんと、笠りつ子ちゃんの良いゴルフに引っ張られて、良いリズムで回れました。緊張してガチガチすることもなく、3人とも高め合って良い試合が出来たかな」。

横峯さくら (4位タイ:-7)
「(1桁順位で)予選通過記録の囚われてばかりだったと思うので、今自分の出来ることを出来ればと思います。来週から引き続き出ます」。

佐伯三貴  (8位タイ:-5)
「何も言うことはないですね、今日は。バックナインで3パットも4パットもあったし…。でも2日間良いゴルフが出来たので、今日のことはあまり引きずらないで、来週からまた頑張りたいです」。

辻梨恵  (18位タイ:-3)
「前半ショットが良くなくて、パッティングも入らず簡単にボギーを打ってしまいました。ティーショットを曲げて、ラフに入った時に全部ボギーで、雨の日のラフは難しいなと思いました。3日間いい勉強になりました。特に今日は…」。

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