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2013.9.21

マンシングウェアレディース東海クラシック 2日目

横峯さくらが首位浮上 スコアメイクの秘訣は“200ヤードショット”

 LPGAツアー第26戦『マンシングウェアレディース東海クラシック』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円))の大会2日目が、愛知県知多郡の新南愛知カントリークラブ 美浜コース(6,399ヤード/パー72)で開催された。

 上位陣が続々とスコアを伸ばすバーディー合戦の様相を呈した第2ラウンド。横峯さくらと菊地絵理香が通算10アンダーまでスコアを伸ばし首位に並んだ。1打差の3位タイには藤本麻子、ナダエ、イナリの3名が並び、3打差の6位タイには原江里菜ら3名がつけている。(天候:晴れ、気温:27.6℃、風速:1.9メートル)


 「明日は天気もよさそうなので、バーディーをたくさん獲りたい」と前日に語った意気込みそのままに、実に6つのバーディーを奪ってみせた横峯さくら。その好スコアの要因は「ティーショットが左にいっていない」ことだそう。横峯の持ち球は左に打ち出していって、そこから大きく右に曲げる一見スライスのようなフェードボール。インタビューでもことあるごとに「左に振りぬいていきたい」と語るが、この持ち球が出ているかどうかが、横峯の好調のバロメーターになっている。

 そしてもう一つ驚くべき秘訣が。ドライバーを「200ヤードでいいや」と思って打っているのだという。この教え、アマチュア向けのレッスン本でよく見かけるが、66でラウンドするトッププロにも通用する考え方なのだ。実際に横峯が200ヤードしか飛んでいないということはもちろん無い。しかしあくまでも頭の中に描くイメージは200ヤードなのだという。ツアー史上12人目となる通算20勝を目指す明日の横峯のプレー。世の力みすぎのアマチュアゴルファーには、これ以上ない素晴らしい教科書となることだろう。


 昨年賞金ランキング43位に入り、念願のシードプレーヤーとなった菊地絵理香。その2013年シーズンの幕開けは華々しいものだった。優勝こそ無かったものの、4試合連続でトップ10入り。この4試合だけで、昨年の賞金額の半分以上となるおよそ1,100万円を稼いだのである。今年は菊地絵理香の年になる、そう思った関係者も少なくなかった。

 しかし、その勢いは続かなかった。その後の20試合でトップ10入りを達成したのは7月の日医工女子オープンのみ。上位にいた賞金ランキングもずるずると後退していった。そして先週のメジャーで、今季2回目の予選落ち。「本当にどうしようという感じでした」。そんな悩める菊地に助け舟が出されたのが今週の木曜日。テレビ解説で会場にいる永久シードプレーヤーの森口祐子から「下半身が怖がっているよ」と助言を受けたのだという。「2日間それを意識してやりました」するとこれが効果てきめん。自身ベストスコアタイとなる65を叩き出す圧巻のラウンドにつながった。

明日悲願の初優勝に挑むことになった菊池。「すごく気にかけてくださってます」という心優しき永久シードプレーヤーの前で、できればそれを挙げたいはずだ。



藤本麻子 (3位タイ:-9)
「昨日はアドレスがしっくりこなくて、100ヤード以内のショットが全然ダメだったので、ホールアウト後の練習で100ヤード以内を多めにこなしたのが今日のスコアに直接つながりました。(夏場以降、好調を維持している要因は?)去年の夏はベスト体重から4~5キロ落ちたので、とにかくトレーニングに実直に取り組み体重を落とさないように気をつけました。(親交のある阪神・桧山選手が引退を発表)高校1年生の時から、冬のトレーニングも一緒にしていました。引退のはなむけのためにも、是非いい結果が報告できるように明日は頑張りたいです」。

イナリ (3位タイ:-9)
「今日はチャンスが多かったけど、パットが決まらずに惜しい場面がいっぱいありました。それでも2アンダーでスコアを伸ばせたのは明日につながるし、気持ち的にもラクになりました。明日はしっかり伸ばして60台で終われるように頑張りたいです」。

ナダエ (3位タイ:-9)
「今日はショットも良かったし、パターもよく入ってくれて、いいスコアになりました。今日はコースのコンディションや、芝とかグリーンもすごく良いコンディションだったので、いいプレーがスコアにつながってくれたんだと思います。明日も笑顔で帰ってきたいですね。頑張ります」。

原江里菜 (6位タイ:-7)
「8番(ダブルボギー)は悔しかったんですけど、でも8番があったから“バーディーが獲りたい!”という感じで後半回れたんで、無ければ完璧なんですけど、あったからこその上がり(4連続バーディー)だったかなと感じています。今日はいいパットもありましたけど、取りこぼしもあった。取りこぼしがなければ充分チャンスはあると思うので、明日は緊張感を持ってやりたいと思います」。

森田理香子 (9位タイ:-6)
「ショットもぼちぼち、あとはパットだけ。後半惜しかったバーディーパットがあったけれど、久しぶりの60台でよかったです。(状態はかなり良くなってきた?)まだ良くならないです。3ヶ月間、違った感覚だったので、いきなり良くなることはないです。大きいミスもあったけれども、先週に比べれば良くなったと思います。(明日は)だいぶ自分の中で安心感があって、大丈夫だと思います」。


 2日目の競技終了後に行われたLPGA公認の『マンシングウェア2013女子プロドライビング女王コンテスト』では、O.サタヤ(タイ)が262.2ヤードを記録し優勝を飾った。2位に山村彩恵、3位には比嘉真美子が入った。

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