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2013.11.17

伊藤園レディスゴルフトーナメント 最終日

“賞金女王が見えてきたかなと思う”
横峯さくらが逆転優勝で賞金ランキングトップに!

 2013年度LPGAツアー第34戦『伊藤園レディスゴルフトーナメント』の大会最終日が、千葉県長生郡長南町のグレートアイランド倶楽部(6,639ヤード/パー72)で開催された。

 首位と1打差の4位タイからスタートした横峯さくらが4バーディー・ノーボギーの68をマークし、逆転優勝で今季4勝目をマーク。賞金ランキングで森田理香子を抜いてトップに立ち、2009年以来2度目の賞金女王へ大きく近づいた。1打差の2位には吉田弓美子。2打差の3位タイには大山志保、服部真夕、金ナリ(キムナリ・韓国)、ナダエ(韓国)の4選手が入った。(天候:晴れ、気温:19.7℃、風速:5.1メートル)


 首位と2打差以内に11人。そんな熾烈な優勝争いとなった最終日のなかで、ひときわ安定感を見せたのが横峯さくらだった。首位とは1打差からのスタート。「2日目に比べてショットが思うように行かなかったですけど、長いパットが良くて、ボギーも打つことが無かったです」。強風でショットが安定しないなか、ロングパットを残しても抜群の距離感でパーをセーブ。8番からは6メートル、5メートル、8メートルと長い距離を立て続けに沈めて3連続バーディー。この時点で単独首位に立ち、試合の主導権を握った。


 「全てのボードを見ていました」。後半は刻々と変わるリーダーズボードを常にチェックし、自身の置かれている状況を受け入れた。15番で吉田弓美子に並ばれたときも、「残り3ホールでバーディーを取りたいと思ってもいい場面ですけど、2位でもいいと思いました。狙いに行くと返ってダメになることは経験したので」と冷静さを欠くことは無かった。16、17番は危なげなくパー。すると同スコアの吉田が17番で痛恨のボギーとし、一歩後退。横峯自身が最終18番でパーなら優勝―。そんな場面でも「3パットのプレーオフでもいい」と最悪の状況を想定したセルフコントロールは変わらない。結果は2オン2パットのパー。逆転優勝とともに、2010年7月以来の賞金ランキング1位に返り咲いた。


 「逆の発想、なんです」。2009年の賞金女王獲得後は自らハードルを上げて、必要以上に自分を追い詰めた。2011年の6月を最後に優勝からは遠ざかっていたが、今シーズン新たに起用したメンタルコーチからの「今の調子とか、女王のプレッシャーをすべて受け入れつつ、その時の感情に素直になる」というアドバイスで目覚めた。「今の実力じゃあ優勝できないと諦めて、そうしたら勝つことが出来ました」。今シーズンは5月の優勝を皮切りに、これでシーズン4勝目。「賞金女王が見えてきたかと思います」と優勝インタビューでは女王宣言も飛び出した。もはや怖いものなし。次週の大会で優勝すれば、最終戦を待たずして2度目の賞金女王の可能性も出てきた。


吉田弓美子 (2位:-9)
「一日通して本当にいいゴルフでした。(先週から短いパターに替えて)まだ慣れてないのは正直あったけど、この経験は来週、再来週に生かせると思いましたね。残り試合全部短いの使おうと思ってたので、自信になりました。(残り2試合連勝すれば賞金女王の可能性も…)女王というよりも、本当にもう一勝したい。いい武器も手に入れたし、ショットも夏場の調子に戻ったし、しっかり2試合優勝争い出来るようにしたいです」。

大山志保 (3位タイ:-8)
「(18番のバーディーパット)絶対入れてプレーオフに持ち込みたいと思ってたけど、ショートしたのが残念です。パーパットはなんであんなミスしたのかな。悔しい。なんでですかね、最終日にビッグスコアを出せないのが勝てない原因。手に届く所にあるのに、つかむことが出来ないのがトップとの差。でも最後の3ホールは楽しかったです。絶対入れなきゃいけないプレッシャーとか…。いい感じで来てるので、あと2試合、前を向いてプレーしたいです」。

服部真夕 (3位タイ:-8)
「前半あれだけ伸ばしてたのに、11、12番と連続3パットで…。バックナインが勝負なのに、そこで落としてこういう結果になってるので、後半しっかり伸ばしていかないといけないですよね。でも、いい位置で戦えているので、残り2試合全力で自分のプレーをしたいと思うし、いいプレーが出来るように頑張ります」。

渡邉彩香 (7位タイ:-7)
「アウトはチャンスを外してたけど一つ伸ばしてたので、後半ここからと思ってたけど、悔しいですね…。(同じ最終組の)志保さんは後半に伸ばしてたので、やっぱりそういう最後の勝負どころのプレーがまだまだだなと思いました。(今回の賞金でシード権は確定)それはすごいホッとしました。今週で確定させたいという気持ちで入ったので、まだ分からないけど安心してます。調子はいいので、また来週いい試合が出来ればと思います」。

森田理香子 (10位タイ:-6)
「(10番までで5バーディー、しかしその後…)失速しました。ショット、パットも良くて、付いたところもよくて、曲がるラインも入ったし、チップインもあったりしたけど、いいことだけじゃないなと。ショット(のミス)はタイミングのズレとか小さなことなので、すごい曲がってもアンダーパーで回れたのは来週につながるかなと。(賞金ランキングで逆転を許したが、逆にやりやすくなる?)経験したことがないから分からないので、目の前の試合を頑張りたいです。(残り2試合、優勝は狙えそう?)スイングのリズムさえおかしくなければ、大丈夫だと思います」。

佐伯三貴 (14位タイ:-3)
「今日はもったいなかったですね。2番(トリプルボギー)で流れがね…。最近こういうミスが多いので反省しないといけないですね。ちょっとショックなので今日は…あんまり言うことないですね。(来週は)コースが違うけどディフェンディングなので、気持ちを新たにして頑張りたいです」。

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