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2014.3.30

アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 最終日

ド派手に決めた!! 
渡邉彩香が大逆転イーグルでツアー初優勝

 2014年度LPGAツアー第4戦『アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の最終日が、宮崎県宮崎市のUMKカントリークラブ(6,470Yards/Par72)で開催された。首位と2打差の2位からスタートした渡邉彩香が67とスコアを伸ばし、通算13アンダーでツアー初優勝を飾った。2差の2位に藤田幸希。4打差の3位にイボミ(韓国)が入った。(天候:晴れ、気温:23.0℃、風速:8.0メートル)



 ボールがカップに吸い込まれた瞬間、高らかに拳を突き上げた。熱戦を見守ってきた宮崎のギャラリーからも地鳴りのような歓声が起こる。3日間戦いを支えてきたキャディーも駆け寄ってきて抱き合い、嗚咽が止まらない。渡邉に初優勝をもたらした劇的なチップインイーグルは、静寂に包まれていた18番グリーンを一瞬にして興奮のるつぼとした、奇跡の一打だった。



 スタートは首位と2打差から。「バーディーを獲れるだけたくさん獲ろう」そう思ってスタートした1番。平均270ヤードを誇るそのドライバーは大きく曲がり、池へと消えて行った。「2オンを狙える」という出だしのパー5で痛恨のボギーとなった。一方首位から出た藤田はこの日もショットが好調。「ほとんどピンをさしていました」と渡邉が語ったように、2番、4番で立て続けにバーディー。渡邉は3番でもボギー。差はあっという間に6打差まで広がった。



 「正直ちょっと今日は厳しいかなと思いました。でも諦めないで攻め続けようと」遠ざかる初優勝を必死に手繰り寄せようと、自らを鼓舞した。「攻めて攻めて攻め続けよう」。それでも藤田との差はなかなか詰まらない。13番を終了してもまだ5打差。しかしやはりゴルフは何が起こるか分からなかった。それまで復活優勝に向け、スキの無いゴルフを見せていた藤田が14番、15番と立て続けにボギーとすると、渡邉は16番、17番と連続バーディー。ついにはその差が1打となり、奇跡が起きた18番でドラマのような大逆転劇は幕を閉じた。

 これで今年の目標だった“初優勝”を早々に達成した。「次の目標は2勝目ですね」と今季の目標を上方修正したが、その先には大きな目標が定まっている。「オリンピックに出たいです。東京オリンピックもありますし、オリンピックでメダルを獲りたい」と目を輝かせる。昨年2勝を挙げ「すごく刺激になっている」という同級生の比嘉真美子も常々「オリンピックで勝ちたい」と語っている。今日優勝を決めた渡邉を待っていた仲間の中に、その比嘉の顔もあった。仲間たちと無邪気に喜びあう輪の中に、オリンピックのメダルが見えそうな気がした。

 

藤田幸希 (2位:-11)
「上がりのホールでこれをやっているようじゃ勝てないですよね。今後の課題は後半ですね…。それで勝ちたいです。でも、良いゴルフになってきているので、悔しいですけどね。彩香ちゃんは飛距離を生かした攻めで、すごく良いゴルフをしていました」。

イボミ (3位:-9)
「今日はトップと差がついていたので、優勝は全く意識しないでプレーしていました。15番で近くにつけて、バーディーを獲って、それからもしかしたら届くかもしれないと思いました。17番で良いティーショットを打ったんですけど、ディボットに入ってしまって…。でも最終日良いプレーが出来ましたので、また次頑張ります」。

北田瑠衣 (4位タイ:-8)
「今週はショットもパットも悪くなかったですね。今週は2ボールから、ピンのマレット型のパターに変えたのが良かったのかも。このコースは何度も回っているので、良いイメージが沸いたのも大きいです。もうひとつ行きたかったけど、今日は良いゴルフが出来ました」。

柏原明日架 (4位タイ:-8) 2年連続ベストアマチュア
「スタートが思ったより緊張していて、体が思ったより動かないというか、固まっている状態でスタートして、精神的にはギャラリーの方の声援があったおかげで楽しかったです。(次は?)アマチュアの時に渡邉さんとラウンドしたことがあったので、ブレザーを着ていたときは“次は自分だ”と思いました」。

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