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2014.4.4

ヤマハレディースオープン葛城 2日目

10番で圧巻のイーグル!強風でも、抜群の安定感
笠りつ子が通算6アンダーで首位に浮上

 2014年度LPGAツアー第5戦『ヤマハレディースオープン葛城』(賞金総額1億円、優勝1,800万円)の第2日が、静岡県袋井市の葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(6,540ヤード/パー72)で開催された。

 10番で今大会初のイーグルを決めるなど、69で回った笠りつ子が通算6アンダーで単独首位に立った。通算5アンダーの2位タイは、吉田弓美子、ヤング・キム(韓国)、アンソンジュ(韓国)。通算4アンダーの5位タイに、イボミ(韓国)がつけた。首位発進の森田理香子はこの日、75を叩いて、通算3アンダーの6位タイグループ。(天候:曇り、気温:19.1℃、風速:5.3メートル)

 コースを吹き抜ける強風。そして、時折襲ってくる雨。タフなコンディションに、難コースが加わり、2日目は5時間を超える体力と精神力の勝負になった。



 2日続けての60台で単独トップに立った笠りつ子は、「まぁ、いい一日だったと思います。でも、今日は本当に疲れました」と、ホッとため息をつく。そうはいっても、自分で決めたリズムを崩さなかった。目の前の一打に集中する。フェアウェイを外したのは10番と、ボギーを叩いた14番だけ。ショットの精度は、「曲がりません。アイアンだって大丈夫」と言い切った。自信があるからこそ、細心の注意を怠らない。それはグリーン上で如実に表れる。パッティングでアドレスに入った瞬間、強風が吹き抜けることが、この日は何度もあった。「仕切り直しを結構、やりました。その時は、何も考えていない。風が止んでほしいと思うぐらいです」。迷いなど全くない様子だ。圧巻だったのは10番のイーグル奪取。ティーショットがクロスバンカーへ。141ヤードを7Iで放った第2打は、直接カップへ吸い込まれた。ピンチをチャンスに変えてしまうパワーも備えている。

 オフの今年1月、ハワイで一人、ショットとパッティング練習を重ねた。ラウンドをほとんど行わず、黙々と…。2012年、今大会を制した。当時は3日間競技だったが、「4日間に変わっても、私の気持ちは変わりません。今日はしっかりと体を休めて、また明日頑張るだけです。2年前の優勝のことも、ラウンド中は考えません。それは、最終日のバック9で考えることだと思う」。無心の心、無欲の欲。笠の後ろ姿にオーラが漂っていた。



 我慢に次ぐ、我慢。それでも、71でまとめた底力はさすがというしかない。「今日は、ショットがよくない。前半の10番から15番まで、すべてワンパットでしのぎました」という吉田弓美子。ショットの代わりに、良かったのがパッティング。「我慢のゴルフの典型です。どんな時も気持ちを崩さずにプレーできました」と、この日のラウンドを総括した。

 今シーズン、長尺パターと一般的なパターの2タイプを併用している二刀流。今週は、「グリーンの仕上がりがとてもいいから、長尺に」という読みも当たった。もうひとつ。心配だったのが花粉の飛散量だった。前週の1日目、花粉アレルギーから過呼吸を引き起こし、救急搬送されるアクシデントに見舞われている。「今日は、花粉に恵まれず、過ごしやすかったです」。とはいえ、プレー中もマスクは必携だ。「フィニッシュの時、マスクがずれてしまうので何種類かを試していたら、顔にフィットするいいものが見つかった」。ファンには気の毒だが、しばらくの間、笑顔をつくってもわからない?



 プロゴルファーは、就寝中でも気が抜けない、を実感したのがヤング・キム。『Tポイントレディス』の期間中、寝違いから首を痛めてしまった。激痛が走り、バックスイングができない。欠場して、韓国へ帰国。治療に専念し、今大会から復帰した。「鍼とか、いろいろやりました。もう大丈夫です」と、言葉を弾ませている。

 この日、冴えたのは風の読みだ。「開幕戦から、結果は出ていなかったけど、ゴルフの調子は悪くない。ショットとパッティングが、かみ合わなかったからスコアが出なかっただけです」と説明した。さらに、「このコースは毎ホール、風が違う。よく読むことができたと思う」とボルテージが上がる。

 ゴルフを始めたのは11歳の時。父親からダイエットが目的で、プレーをすすめられたという変わり種だ。「おなかだけがポッコリと出てしまった。ゴルフをやりながら、腹筋運動を懸命に続けました」。おかげで今は、172センチ・59キロ。スラリとした体形はコースで映える。トレードマークとなったハットを愛用して、今年で14年目。どんなきっかけで? という質問に、「アメリカツアーでプレーした時からこのタイプを愛用しています。理由は、日焼けを防ぐため。顔にシミをつくりたくない」。ニッコリとほほ笑んだ。



 手前から攻めるというのが、今大会のコース攻略のセオリー。しかし、2日目のプレーを終えたアンソンジュは、あえて自身の美学を貫くことを宣言した。「優勝は考えていない。明日はとても大事な一日になると思う。だからこそ、アイアンでピンを狙う攻撃的なゴルフをしたい」。

 2010・11年の賞金女王。昨シーズンは賞金ランク4位ながら2勝をあげている。ただ、勝負どころのシーズン終盤で優勝がなかったことが気がかりだという。この日も安全策をとるのではなく、最大のテーマは「ドライバーのフルスイング」。風に負けない強い弾道に、「すごく良かった」と自画自賛した。長いシーズンを見越して、結果だけにこだわるのではなく、納得のいくスタイルを追求する。大胆で細心。しかも個性を発揮するのは、プレーだけではない。両耳には、こだわりのピアスが…。「左はカメとヒヨコ。右はペンギンとウサギです。ハンドメイドの一点もの。どうですか?」。魅せることもプロの心得だった。


森田理香子 (6位タイ:-3)
「途中で打ちすぎだな、どうしようと思って…。すごい上手な選手でも大叩きする時もあるし、私はまだまだまだだなと思うんで…。まだまだ技術面では練習不足な所もあるので。そういう所もまだまだだなと思わせてくれた一日。あと2日間、今日以上に風が吹くのか分かりませんが、今日を経験したのでまた明日、明後日と落ち着いた気持ちでできるんじゃないかと思います」。

小楠梨紗 (18位タイ:イーブンパー)
「地元なのでギャラリーの方も応援に来てもらって、その中で自分が乗っていければよかったんですが、萎縮してしまって…。今日は不安がよぎって打っていました。パターのラインも見えなくてリズムも悪かったです。明日、明後日は気持ちを切り替えて、またイーブンからのリスタートで頑張ります」。

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