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2014.5.17

ほけんの窓口レディース 2日目

柏原明日架が史上初のアマチュア完全優勝に王手
家族の絆か、それともプロの意地か いざ勝負の最終日

 2014年度LPGAツアー第11戦『ほけんの窓口レディース』(賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,160万円)の大会2日目が、福岡県福岡市の福岡カンツリー倶楽部 和白コース(6,314ヤード/パー72)で開催された。

 首位タイからスタートしたアマチュアの柏原明日架が5バーディー・1ボギーで通算7アンダーまでスコアを伸ばし、単独トップに立った。1打差の2位タイには、この日のベストスコアをマークしたイボミと全美貞、2打差の4位には上田桃子が続いている。ディフェンディングチャンピオンのO.サタヤは1アンダーの13位タイ。(天候:曇り、気温:24.3℃、風速:3.2メートル)



 LPGAツアーに吹き荒れるアマチュア旋風。今季2戦目で森田遥が巻き起こした風は一向に治まる気配が無い。今週は柏原明日架が自身今季2度目となる最終日最終組をもぎ取り、風の力を更に大きなものとした。

 首位タイからスタートしたこの日、スタート前は「緊張していた」という。しかし3番、4番で幸先よくバーディーを奪い流れに乗ると、その後は若さの勢いか。11番でボギーを叩いたものの、すぐに連続バーディーを奪う安定したゴルフを見せ、"単独"のおまけつきで首位の座をガッチリ守ってみせた。



 「家族ですね」。自身のゴルフの根底にあるものを問われ、こう表現した。「私がゴルフを始めたいと言った時に、お父さんはゴルフをやめました。2人がゴルフをするのは経済的に厳しいので」。娘のために大好きなゴルフをやめることを選んだ父は、その時、娘にこう約束させたという。「やるならプロになれ」。柏原のゴルフはその時から、その父の指導のもとつくりあげられた。

 ベストスコアが77という腕前の父親は、娘の上達のためのみに、レッスン雑誌をすりきれるほど読み返すという。「この人の言うことなら間違いない」。その姿を見て柏原は父の教えだけを守り、真っ直ぐゴルフに取り組んだ。明日柏原が挑む史上初のアマチュア選手の完全優勝。大偉業を成し遂げるようなことがあれば、間違いなくそれは家族の絆の力によるものだろう。



 トーナメントコースレコードタイの65を叩きだし、最終日最終組の切符をいち早く手にしたイボミ。その最終組で対峙するのは、相手こそ違えど、一月前に苦杯を舐めたアマチュア選手。「すごいですね。自分も参考にしたい」。そう敵を評した後、「アマチュアは全部攻撃的にいけます。プロはセーフティーにいくところと攻撃的にいくところを使い分けています」と冷静に分析した。

 この日イボミと同組でラウンドし、こちらもバーディーを量産した上田桃子も「勢いもありますし、思い切りの良さがすごい」とアマチュアならではの強みを語っている。とは言え、これだけアマチュアに暴れられて、プロとして何も感じないということはないだろう。「今日までが練習と思って、明日は集中していきたい」とクールに結んだイボミ。「自分らしく攻める気持ちを忘れずにやっていきたい」と闘志を燃やす上田。風の勢いが強いか、それとも意地の力が上回るか。いざ勝負の最終日。


横峯さくら (9位タイ:-2)
「前半はチャンスが多くて決め切れない中で2つ伸ばせたんですけど、後半に入ってクラブに関して不安な部分があって、ボギーが2つ続いてしまいました。ショットに関しては、今は不安なく振れていると思うので、明日まで頑張ります」。

工藤遥加 (9位タイ:-2)
「修正しようと思ったところが今日は裏目に出て、思うようにできませんでしたね。アイアンが、目標に対して左へ(ボールが)出るようになっちゃって、薄い当たりも多く、今日はバーディーチャンスにつかなかった感じです。気持ちが攻めよう攻めようとしすぎて、スコアを落としたくないという気持ちが強かった。今日の反省を活かして、明日は必ずアンダーパーで回りたいですね」。

森田理香子 (27位タイ:イーブンパー)
「途中、気持ちが折れそうになったところもあったけど、なんとか持ち直して最後までできました。昨日よりは良くなっていると実感している。ということは、明日は今日よりも良くなると信じて、明日に臨みたい。最後はいいバーディーが取れました。これが明日につながると思います」。

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