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2014.6.22

ニチレイレディス 最終日

格の違い
申ジエが圧巻のゴルフで今季初優勝を飾る!

 2014年度LPGAツアー第16戦『ニチレイレディス』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)の最終日が、千葉県千葉市の袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コース(6,584ヤード/パー72)で開催された。

 この日、首位からスタートした申ジエ(韓国)が2つスコアを伸ばし通算12アンダーとし、終わってみれば圧巻の勝利。今シーズン初優勝を飾った。2位タイには、4打差の通算8アンダーで葭葉ルミと藤田光里が入った。(天候:雨、気温:22.5℃、風速:2.4メートル)

 これが、申ジエの格というものか。

 前半、首位の申ジエと4打差でスタートした藤田光里は怒涛の追い上げを見せていた。1番と3番でバーディーを奪うと、6番でも8mの下りのスライスラインを決め、この日3つ目のバーディー。一方、申ジエは2ボギーを叩くなど、調子が上がらないでいた。あっという間にスタート前にあった4打差はなくなった。藤田の初優勝か-。そんな勢いを感じさせるゴルフを展開していた。


 しかし、百戦錬磨の申ジエは冷静だった。追いつかれたすぐ後の7番で、バーディー。すぐに藤田を突き放す。しかし、勢いの止まらない藤田も黙っていない。折り返しの10番。2.5mのバーディーパットを決め、再び申ジエに並んだ。初優勝を狙う藤田と2009年米ツアー賞金女王の申ジエ。優勝争いは混沌の様相を呈していた。12番ホールを迎えるまでは-。
 両者、首位で並んで迎えた12番。距離のある左ドッグレックのパー4。ここで、藤田はティショットを左に引っ掛け、3オン。グリーン上でも3パットを叩いた。痛恨のダブルボギー。申ジエを苦しめるはずが…。「(ダブルボギーの後)引きずらないようにしたけど、攻めるゴルフができなかった」と、もはや追撃態勢には入れなかった。その後は、申ジエの独壇場。上がり4ホールで3バーディーを奪い、藤田とのシーソーゲームに終止符を打った。

 「藤田さんが途中まで4アンダーで回っていたので、緊張感があった。その緊張の中でいいものを出そうと思っていた」。緊張をパワーに変換できる能力。それが、日米通算14勝を誇る申ジエの強さだろう。今の申ジエは、技術、メンタル、体力、経験、すべてが藤田を凌駕していた。
「優勝できて嬉しい。日本のコースでプレーするには、自分のスタイルを変えないといけない。この優勝で少し日本に近づいたと思います」。日本ツアーのメンバーとして、フル参戦を決意して臨んだ今季。12試合目で掴んだ優勝の喜びを語った。いよいよ準備は整った。
覚醒した申ジエは、間違いなく今季の日本ツアーを席巻していくだろう。

藤田光里 (2位タイ:-8)
「緊張はしなかったです。12番でダブルボギーを叩いてから、大分つらかったです。悔しいです。(6番のバーディーで首位に並んで)申ジエ選手のマーカーだったので、スコアがわかってしまうのですが、自分では意識しないようにしました。一度優勝スコアに並びましたし、最後はバーディーを獲れました。アンダーでも回れた。3つ叶ったので、満足のいく一週間でした」。

葭葉ルミ (2位タイ:-8)
「今日はノーボギーで回ろうと思っていたので良かったです。(自己ベストフィニッシュ)優勝は狙っていなかったので、自分のできることはすべてやろうと思ってやったので良かったです。グリーンが速くなったときの対応がまだわからないですけど、ショットは少しずつ良くなってきました。自信に繋がるといいです」。

不動裕理 (5位タイ:-6)
「(良いスタートを切ったが)問題は3日間のロングホール。ほとんど獲れていません。その分だと思います。今日1日ではそんなに悪くはなかったのですが、4、5メートルが全く入りませんでした。(次週に向けて)まずはティーショット。獲れるホールでどうするか、チャンスホールは締めてやりたいです」。

上田桃子 (5位タイ:-6)
「今日は良いペアリング(不動、大山の賞金女王経験者)で回れて勉強になりました。良い1日でした。(そろそろ)確信が持てました。調子も上がっているし、自分をコントロールする自己分析も出来ています。自信を持ってやれば、決断が早くなる。不動さんは決断が早い。ミスショットの後も切り替えるのが早いし、攻めるときに自信を持ってやっています。今日は結果的に入っていませんでしたが、ああいうゴルフが波に乗った時にスコアになるんだと思いました」。

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