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2014.8.9

meiji カップ 2日目

"ファンあっての私たち" 申ジエのプロ哲学

 2014年度LPGAツアー第21戦『meiji カップ』(賞金総額9,000万円、優勝賞金1,620万円)の2日目が、北海道北広島市の札幌国際カントリークラブ 島松コース(6,473ヤード/パー72)で開催された。

 この日6つスコアを伸ばした申ジエが通算8アンダーで単独首位に浮上。1打差の2位タイには原江里菜、成田美寿々、テレサ・ルーの3名、2打差の5位タイには森田理香子、イボミ、酒井美紀、不動裕理の4名が続いている。

 プロテスト合格組からは、柏原明日架(イーブンパー:32位タイ)と山城奈々(2オーバー:45位タイ)の2名が決勝ラウンドに進出した。(天候:晴れ、気温:25.3℃、風速:1.1メートル)


 ゴルフという共通のスポーツを生業としているプロゴルファーだが、その考え方や取り組み方はもちろん千差万別だ。例えば、現在賞金ランク2位につけるイボミは「試合の順位より部門別ランキングのことをいつも意識しています」と言うように「パーオン率」や「パーセーブ率」といった数字を何よりも大事にしているという。

 一方、現在「平均パット数」で1位につける申ジエは、その成績について問われると「そうなんですか?知らなかったです」と目を丸くした。どうやら彼女にはこういった数字は重要なものでは無いようだ。しかしこの日もそのパットが冴えに冴え、奪ったバーディーは全選手中最多の7つ。データに裏付けされた実力を、如何なく発揮してみせた。

 そんな申ジエがプロとしておそらく最も大事にしているもの、それは「ファンサービス」だ。「ファンがいるから私たちがある」と考え、常にファンを大事にする彼女は、朝ティーインググラウンドでスタートする時、必ず囲んでいるギャラリーに向けて深く礼をする。「応援してくれることに感謝しています。それに応えたいという気持ちから行なっています」と、最終日にはそのティーインググラウンドで、ギャラリーへボールやグローブを惜しげもなくプレゼントする。

 今週月曜に、先日の優勝祝いを兼ねてファンと懇親会を行ったという。「なるべく一対一でお話したかったので、あまり人数が多くならないようにしたかったのですが、結局70人ぐらいになってしまいました。でもたくさんの人と話すことができましたし、すごく感動しました」と、ファンとの交流でしっかり力を充電できたという。

 明日の最終日に向けては「大勢のギャラリーの前で楽しんでやりたいです。笑顔を見せたいです」と意気込みを語ったが、ファンには優勝が何よりのプレゼントになるというのは、彼女ならもちろん承知しているだろう。


原 江里菜 (2位タイ:-7)
「今日は本当にショットが良かったです。曲げたのは最終ホールぐらいでした。パットは決めきれてない部分もありましたが、ご褒美みたいなパッティングもあったので、良かったです。でも今日はそのご褒美みたいなパットが決まってくれただけなので、明日はいい所についたら取りこぼさない様にして、一日できたらと思います」。


成田 美寿々 (2位タイ:-7)
「調子は絶好調というわけではないですが、ピンチをしのいでチャンスをつかめたので、スコアにも繋がりました。昨日パットがひどかったので、修正しました。キッチリそれを出せたと思います。明日もパットを確認してしっかりやりたいです。鍵はパットだと思います」。

テレサ・ルー (2位タイ:-7)
「ショットは昨日よりちょっと曲がりました。ピンポジションが難しかったので、フェードとかドローとかいろいろやったのですがダメでした。パットもそんなに良くなかったです。でもチャンスがあると思いますので、優勝を目指します。ポイントはパットのフィーリングですね」。

森田 理香子 (5位タイ:-6)
「久々にバーディーが取れました。ショートアイアンが良かったですし、ショットはすごくいいですね。今日は目標の6バーディーが取れたので100点に近いです。明日は無理しないところは無理せずに、攻めの気持ちを忘れずにやっていきたいです」。

藤田 光里 (9位タイ:-5)
「(18番、トラブルからバーディーを取って)奇跡です(笑)。ティーショットが左の林に行き、セカンドが打てない状況でした。7番アイアンで出すだけだったんですけど、3打目をスプーンで打って、最後左奥10メートルぐらいのバーディーパットが入りました。明日は優勝とまでは言わないですが、いけるところまでいきたいです」。

佐伯 三貴 (15位タイ:-3)
「今日は流れが悪かったです。それでも良く我慢出来たと思いますし、上が伸びていないので、今日悔しかった分、明日は爆発出来るように頑張りたいです。最後バーディーが取れましたし、明日に繋がると思います」。

柏原 明日架 (32位タイ:イーブンパー)
「(プロデビュー戦予選通過)うれしいですね。2日間ともにバーディーが先行して一日がスタートしていけているので、気持ちの持って行き方やスコアの作り方が、良い感じで出来ていると思います。明日は10位を目指して頑張ります。(初賞金は?)貯金します」。

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