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2014.8.17

NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日

アンストッパブル
イボミがプレーオフを制し、今季3勝目
生涯獲得賞金が史上3位のスピードで3億円を突破

 2014年度LPGAツアー第22戦『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)の最終日が、長野県の軽井沢72ゴルフ 北コース(6,555ヤード/パー72)で開催された。

 この日、首位からスタートしたイボミ(韓国)が、大山志保と菊地絵理香との三つ巴のプレーオフを制し、今季3勝目を飾った。これで賞金ランキングは、アンソンジュ(韓国)を抜いてトップに立った。2打差の4位タイには、アンソンジュと山城奈々が続き、3打差の6位タイにはホステスプロの原江里菜を含め4名が入った。(天候:曇り、気温:22.0℃、風速:1.6メートル)


 この日、首位でスタートしたイボミ。出だしの1番ホールでいきなりのボギーを叩き、ともにバーディー発進の大山志保と金田久美子の3人が並ぶ展開となった。しかし、イは「2位だと思って行こう」と、すぐに気持ちを切り替えた。2番ホール以降7ホール連続パーで迎えた9番ホール。「難しかった」と言うアプローチを残したが、見事パーセーブし、前半で最大のピンチを切り抜けた。

 後半に入ると、イにエンジンがかかる。ハーフターン直後の10番ホールで今日はじめてのバーディーを奪うと、13番、15番でもバーディー。首位を奪われていた大山と菊地絵理香に並んだ。そして、迎えた17番。今日は実測149ヤードのパー3。イは7番アイアンを選ぼうとしたが、キャディは「この距離でこの風なら…」と、8番アイアンを勧めた。8番アイアンで打った球は見事グリーンをとらえた。この判断は大きかったとイは振り返る。イが絶対の信頼を置くキャディのアドバイスが生んだ一打だった。


 勝負は大山志保と初優勝を狙う菊地を含め3人でのプレーオフに持ち込まれた。1ホール目、菊地がティーショットをプッシュアウトし、右サイドの木に当てる。大山はイとともにフェアウェイをキープ。菊地のセカンドショット。残り166ヤードを6Iで打つも、ショートし、パーオンに失敗。大山のセカンドショット。グリーンをとらえるが、8mのロングパットが残った。そして、イ。今日のピンの位置はグリーン左サイド。この位置は好きだと言う。グリーン左はすぐ池だが、そんなプレッシャーを感じることはない。ボールはピンめがけて飛んでいき、ピンそば3mにピタリ。これで勝負は決まった。見事、バーディーパットを沈め三つ巴の戦いに終止符を打った。


 賞金ランキングへのこだわりが強いイ。この大会で優勝すれば、アンを抜きトップに立つことは知っていた。プレー中、スコアボードを見て「スコアボードを見た時、アンちゃんが4位だったからもっと頑張らなきゃ」と自分に活を入れた。この優勝で、アンを抜いて首位を奪還。素直に喜びを表す一方、「緊張もするし、維持するのは難しい」と、先頭を行く身にのしかかるプレッシャーも感じている。しかし、“賞金女王”のためにはその重圧を受け入れる覚悟はできている。ビッグトーナメントが続く秋の陣が迫る中、イボミの快進撃はまだまだ続きそうだ。


大山 志保 (2位タイ:-13)
「17、18番とアイアンがブレて残念でしたけど、この3日間、良いプレーだったし、アプローチも良かったし、グリーンを外してもリカバリーでパーを拾ってバーディーもあったし、すごい良い内容の1週間でした。良いゴルフが出来たので、そんなに悔いはないです。ショットの感じが良くなってきて、左肩を痛める前のショットが突然降りてきたので、1日増すごとに良くなってきています。今後が楽しみ」。

菊地 絵理香 (2位タイ:-13)
「しょうがないって感じです。バーディーを取ったもの勝ちなので…。(プレーオフ緊張は?)正規で回っている残り3~4ホールの方が緊張したかもしれない。(優勝は)ちょっと難しいですね。あまり今週のショットが良くなかったなかで、ボギーを打たないようにマネジメントしてて、こうしてプレーオフまで進めたので、昨年よりは…。もうちょっと全体的に底上げして、アイアンの精度も上げていきたいです」。

アン ソンジュ (4位タイ:-11)
「もったいないゴルフでした。1週間休みで、試合の感覚がブレてしまって。自分の中では、今週から後半戦だと思っていたので、今週はちょっと緊張しました。初日、2日目がうまくいかなくて、最終日は自分のプレーができるよう意識した結果うまくいったので、満足は満足です」。

山城 奈々 (4位タイ:-11)
「最終日60台で回れたのは、自信になりました。ティーショットは3日間通して良くて、前半はパットでも助けられました。3パットがなかったし。プロテスト合格後もゴルフ自体は変わっていません。いつも通り。ルーキー・オブ・ザ・イヤーNEC軽井沢賞獲得は嬉しいです。初めての賞です。何もとったことないので。3日間アンダーでできたことは嬉しい。自分の(3日間)ベストです」。

原 江里菜 (6位タイ:-10)
「最後2ホールどっちもバーディーパットをショートしちゃって、攻める気持ちより、ドキドキしちゃって、打ちきれないのは悔しいけど、大事な試合で最終日バックナインでスコアを伸ばせたのは良かったです」。

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