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2014.8.24

CAT Ladies 最終日

新旧賞金女王対決を制した上田桃子 3年振りの復活優勝

 2014年度LPGAツアー第23戦『CAT Ladies』(賞金総額6,000万円、優勝賞金1,080万円)の最終日が、神奈川県足柄下郡箱根町の大箱根カントリークラブ(6,701ヤード/パー73)で開催された。

 優勝争いは、最終組からスタートした森田理香子と上田桃子の一騎打ちの展開に。首位と3打差からスタートした上田が10番を終えて森田を捉えると、12番でバーディーを奪い単独首位に浮上。そのまま森田を1打差で振り切り、今シーズン初優勝。2011年『ミズノクラシック』以来のツアー優勝を飾った。1打差の2位に森田理香子、3打差の3位に現在賞金ランキングトップのイボミが入った。(天候:曇り、気温:23.2℃、風速:3.5メートル)


 「優勝を狙って今週入ってきた」という上田桃子。「ここには色々な思い出がある。勝ちたい試合」という森田理香子。新旧賞金女王2人が同組となった最終日最終組の戦いは、両者の対決を楽しみに詰めかけたギャラリーの期待を裏切らない、白熱したマッチレースとなった。

 「最後まで攻めます」と前日に誓った言葉通り、攻めの気持ちを前面に出して先手を打ったのは上田だった。出だしの1番で幸先よくバーディーを奪うと、3番でもバーディーを奪い1打差とし、4番パー4ではセカンドショットをカップ50センチにつけるスーパーショット。あっという間にスタート時にあった3打差を埋めてみせた。

 森田も黙っていない。追いつかれた直後の5番ですぐにこの日2つめのバーディーを奪い再び単独首位へ。難しい8番を3パットでボギーとした上田に対し、冷静にパーをセーブし、1打差をキープして後半へ折り返した。

 「勝つゴルフをしようと思っていました。前半はガンガン行こうと思ってて、後半はそう簡単にバーディーチャンスは来ないと思っていました」。勝負に徹した上田が、初めて単独トップに立ったのが12番パー3。今年の途中から入れたという11番ウッドで2メートルのバーディーチャンスにつけ、そう簡単に来ないと予想していたバーディーチャンスをしっかりと決め、初めてリーダーボードの一番上に名前を掲げた。

 勝負を決めたのはおそらく16番パー4だろう。上田と森田のファーストパットはともに同じような位置から。8番で3パットしたのと同じようなシチュエーションだったが「絶対にショートしたくない」と攻めの気持ちでカップをオーバーさせた上田に対し、森田はショート。このホール、結果は両者ともパーだったが、気持ちで明らかに優位に立った上田が、そのまま1打差のリードをしっかりと守りきり、3年ぶりの勝利を見事に手繰り寄せた。

 7年ぶりに日本ツアーに本格復帰した今シーズン。当初は「年間で最多優勝」を目標にしていたという上田だが、開幕から6試合で4度の予選落ち。特に「一番頑張りたいと思っていた試合」という地元・熊本の大会で予選落ちを喫したことで、「自分を切り換えた」と振り返る。

 「今年は勝つとか一番になるとかより、自分を固めること。そこからのプロセスを大事にやっていこう」と決意し、自分のゴルフを模索し続けた。そしてようやく手にした3年振りの優勝。実感したのは「勝ち続けることの難しさ」だという。

 「年を重ねるごとに、不動(裕理)さんの凄さを感じます。今年も不動さんの年間10勝を目標にしてたけど、まだ準備が足りないなと。残りのゴルフ人生、それを目標にやっていきたい」。ツアー史上最年少での賞金女王獲得から7年。プロ10年目を迎えた上田の、新たなゴルフ人生のスタートとなる勝利だった。


森田 理香子 (2位:-8)
「自滅した感じだったので、もったいなかったです。1番でイーグルチャンスちゃんと打てなかったし、もったいないパット、もったいないショットもあって、もっと伸ばせたでしょうけど…。また勝てなかったのは、まだ自分に問題があると思うので、また頑張ります。せっかくのチャンス取れなかったけど、流れは良くなってるので、変わらず優勝を狙っていきたいと思います」。

イ ボミ (3位:-6)
「今日は朝から4打差あったので、私が6アンダーくらい出さないと無理だと思って頑張ったけど、ショットがあんまり良くなかったし、パッティングも入らなかったので…。でも先週優勝して、今週もいい調子で3位になれたので満足しています。来週の北海道は去年の選手権で優勝したコースだし、洋芝が好きなのでまた頑張れると思います」。

渡邉 彩香 (5位:-4)
「今日はショットが良かったけど、パッティングで苦しんでしまったので…。追いかける立場だったので緊張はそんなになかったです。"頑張ろう、追いかけよう"と気合は入ってたけど、グリーンのラインが読めなくて、タッチも最後まで合わなかったので悔しいですね。(同じ最終組の二人に対して)まだまだ戦えないと今日は思ってしまったので…。この悔しい思いを忘れないようにしていきます」。

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