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2014.8.31

ニトリレディスゴルフトーナメント 最終日

申ジエが逃げ切りで今季3勝目を飾る

 2014年度LPGAツアー第24戦『ニトリレディスゴルフトーナメント』(賞金総額7,000万円、優勝賞金1,260万円)の最終日が、北海道の恵庭カントリー倶楽部(6,522ヤード/パー72)で開催された。

 この日、単独首位からスタートした申ジエ(シンジエ・韓国)が、2バーディー・ノーボギーの70をマークし、そのまま逃げ切り優勝。初日からトップを譲らない完全優勝で今シーズン3勝目を飾った。3打差の2位タイに、賞金ランクトップのイボミと藤田幸希が入った。(天候:晴れ、気温:23.7℃、風速:2.9メートル)


 「追いかけるより追いかけられる方が緊張します」。全ての選手から追われることになった立場についてそう前日に語った通り、申ジエのこの日の前半のゴルフは重苦しいものだった。「前半はバーディーが取れなくて苦しかったです」と語ったように、前半はボギーも叩かない代わりにバーディーも取れず。スコアボードには全てパーが並んだ。その申に対し、怒涛の追い上げを見せてきたのは、2組前を行く現在賞金ランクトップのイボミ。昨年同コースで開催されたメジャー大会の覇者は、その相性の良さを最終日に発揮、前半だけでスコアを一気に4つ伸ばし、首位に並んでみせた。最終組の藤田幸希も黙っていない。ボギー先行のスタートとなったが、6番、7番で連続バーディーを奪い波に乗ると、前半最後の9番でもバーディー奪取。こちらも申ジエを捉えることに成功し、後半に折り返した。


 イボミと藤田、2人に追いつかれた申だったが、その心の内は「自分が伸ばせていないのだから、他の選手が追いついてくるのは当たり前のこと」と至って冷静だった。「自分も緊張を高めて、集中できました」とその状況を力に変える余裕すらあったという。そんな申が勝負のポイントにあげたのが15番Par4。藤田、申のセカンドショットはともにグリーンを捉えたものの、カップまでの距離は藤田の方がかなり内側に。しかし「藤田さんが近くにつけたので、私もちゃんと入れなければいけないな」と5m弱のバーディーパットを見事に沈めた申に対し、藤田は惜しくもバーディーならず。ここで差が3打に広がり、勝負の大勢が決すると、あとは危なげないゴルフでしっかり逃げ切り、見事今季3勝目を完全優勝で飾ってみせた。


 この勝利で賞金ランクは4位に浮上。この日賞金1億円の大台を突破したイボミとの差も3,600万円まで縮まり、後半戦での逆転も不可能ではなくなってきた。しかし賞金女王については「確かにそういう目標はありますが、それが今年で無くてもいいと思っています」とあまり重きを置いていないという。「それよりも自分のゴルフをつくるという目標に集中しています」と語る。現在平均パット数と平均バーディー数で1位につけ、その他のランキングでも軒並み上位につける申が追い求める理想のゴルフとは何なのか。それが完成した時に果たしてどれほどの成績を残すのか。想像するのも怖いくらいだ。

藤田 幸希 (2位タイ:-5)
「ボギー打ち過ぎですね。ジエと比べて打ち過ぎだし、まあ、隙がなかった。すごかったですよね。上手いなと。私があの域にいくにはもう少しかかりますね。もったいないボギーもありましたが、ボギー以上にバーディーが取れたので、私らしいゴルフかな。取りこぼしもしているので、パッティング練習して、次回に生かしたです」。

イ ボミ (2位タイ:-5)
「午前中、6アンダーでタイになって、でもそのあとから暑くなって集中力が落ちて、ボギーボギーで…。でも最後まで一生懸命頑張りました。(獲得賞金が1億円突破し)昨日予選通って、1億オーバーしたと思ったし、今は2位で良い気持ちです。年間トップの1億7千万円目指して頑張ります」。

大山 志保 (4位タイ:-1)
「絶対にトータルアンダーパーで回りたいと思っていたので、途中1オーバーまできたときはここが頑張りどころだと思って。決めるとこ決められて、16、18番と2日間ボギーだったのをパーで耐えられたので。ティーショットは今週10回フェアウェイに行ったかな?ってくらいだったので、もうちょっと制度をあげていきたいです」。

新垣 比菜 (7位タイ:+1) ※ベストアマチュア
「(トップ10に入って)嬉しいです。ショットが悪い割にはスコアをまとめきれたかなと思います。グリーン回りのラフとか、こんなに深いラフとか、経験できないので、よかったと思います」。

西山 ゆかり(17位タイ:+3)
「今日は途中なんでこんなにパットが入らないんだろうと思うくらいになっちゃって…。ショットはそんなに曲がらなかったけど、そこからアプローチとパットのリズムが崩れちゃって…。今終わってみて、今日は自分のゴルフが出来なかったと思います。優勝者のゴルフを間近でみて、すごく勉強になったので、これからにつなげていきたいです」。

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