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2014.11.16

伊藤園レディスゴルフトーナメント 最終日

プロ9年目の前田陽子が悲願の初優勝を飾る

 2014年度LPGAツアー第35戦『伊藤園レディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)の最終日が、千葉県長生郡長南町のグレートアイランド倶楽部(6,639ヤード/パー72)で行われた。

 首位と1打差からスタートした前田陽子と、4打差からスタートの大城さつきが通算9アンダーで首位に並んで18ホールを終え、優勝争いはプレーオフへ持ち越される。1ホール目をともにパーとして迎えた2ホール目、先に前田がパーセーブしたのに対し、大城がパーパットを決め切れず、勝負あり。プロ9年目の前田が悲願のツアー初優勝を飾った。

 賞金ランキングトップのアンソンジュは通算4アンダーの21位タイにつけ、同ランキング2位のイボミとの賞金差は約3,300万円となっている。(天気:晴れ、気温:14.3℃、風速:1.6メートル)


 これを沈めれば悲願の初優勝という18番の2メートルのパーパット。それを外した前田陽子は、師匠の言葉を思い出し思わず笑ってしまったという。その師匠というのは、ツアー最多連続出場試合数の記録を持つ今堀りつ

 「気持ちをすごく持っている方なので。教えてもらうことは技術面もありますが、気持ちが多いですね」と昨年から師事しているその人から、常々「ここが勝負どころ」という場面が来た時の指導を受けていた。目の前のパーパットはまさに訪れたその"勝負どころ"。「今堀さんの言う、ここが勝負どころというのにトライしたのですが、外してしまったので笑ってしまいました」。これで勝負は前田の4組前でプレーをし、既に9アンダーでホールアウトしていた大城さつきとのプレーオフに持ち越される。

 30分以上クラブハウスで待機し、急ぎ足で練習に向かった大城と、優勝をあと少しのところで逃して、なおも笑う余裕があった前田の対決は、もしかしたらこの時点で勝負が決まっていたのかもしれない。プレーオフでも冷静にパーを重ねた前田に対し、大城は2ホール目で1.5メートルのパーパットを外し、勝負あり。先ほどは思わず笑ってしまった18番グリーンで、今度に出てきたのはもちろん嬉し涙だった。

 プロ9年目だが、昨年まではツアー出場がわずかに6試合。その6試合で獲得した賞金は約74万円。「ゴルフを辞めて普通の仕事に就いた方がマシと思ったこともありました」。ゴルフだけではもちろん生活できず、昨年まで地元徳島県のダンボール工場でアルバイトをしながら、その腕を磨いていた。

 「プロになった以上はツアーに出たいと思っていました。それが出来たのは良かった」と念願かなった今シーズン、コツコツと予選通過を重ね、ついに迎えたプロ39試合目で、一年前は想像もできなかったであろうシンデレラストーリーを実現してみせた。

 来週の『大王製紙エリエールレディスオープン』は高校時代を過ごした香川県で行われる、いわば凱旋試合。そして中学の時に初めて観戦をし「私もこんなに大勢のギャラリーの前でプレーしてみたい」とプロを志すきっかけともなった試合でもある。「四国の試合なので、おめでとうと言ってくれる人もたくさんいると思います」。来週は大勢のギャラリーが凱旋した前田に声援を送るだろう。シンデレラストーリーはまだ始まったばかりだ。


大城 さつき (2位:-9)
「今日の目標は6アンダーで、通算10アンダーなら優勝できると思ってて、今日5アンダーで1個足りなかったので。緊張はなかったです。今シーズンずっとショットが悪くて、3ヶ月予選を通れないときもあったんですが、フンドーキンレディースですごいショットが良くなって、今週来週はサードQTのために少しでも自信をつけられるようにラウンドしてました。(賞金ランキングは61位まで浮上)良かったです。今年は成績悪くて(家族の)みんなに我慢してもらってたので、これで親孝行できたかな。優勝してたら一番の親孝行だったけど…」。

上田 桃子 (3位:-8)
「16、17、18番といいバーディーチャンスだったけど、読みと合わなかったですね。でも、昨日池に入れた17番でもう1回勝負しようと、いい所から上がり3ホール打てたし、今週の体調の中では満足してるし、来週につながるかなと。特に今日はノーボギーラウンドなので」。

原 江里菜 (4位タイ:-7) 一時は2打差をつけトップに立つも、終盤の3連続ボギーで失速
「15番で短いバーディーパットが決まらなかったので…。それで流れが変わりましたね。後半そんなに悪くなかったけど、パッティングが決まらない感じで…。16番のボギーは仕方ないにしても、17、18番はちゃんと締めて上がれれば、まだチャンスがあったかなと思います。今週のようなゴルフをしていれば、またチャンスはあると思います。これで全てが終わるわけじゃないので」。

成田 美寿々 (10位タイ:-6) 優勝を逃し、逆転賞金女王の可能性が消滅
「良い感じだったんですけどね。9番、11番で短いバーディーパットを外して波に乗れず、そして16番で大きなミスをして…。勝負どころのパットが決められなかったので、今日は私の日じゃなかったんだなと。(賞金女王の可能性が消滅)元々そんなに可能性はなかったので、トップ10に入って賞金が1億に届けば、と思ったんですけど…。あとの2週はずっと上位争いに顔を出せればなと思います。優勝争いして勝ったら最高ですけど」。

イ ボミ (17位タイ:-5) アンとの賞金差を詰め、逆転女王へ望みつなぐ
「(出だしの10番でダブルボギー)今日は攻撃的にいかないとダメだと思ってやったら、左に引っ掛けてのダボで気持ちが良くなかったけど、ファンの方が沢山来てくれたので頑張らないと、と思って、一生懸命やったら良くなりました。今日は17回グリーンにオンして、まずまず入ってくれたので満足してます。あと2試合あるし、ショットの調子は良いからあとはパッティングだけだし、入るときも入らないときもあるので、冷静にしないといけないと思ってます。残り2つ勝たないと逆転できないし、今年は賞金女王のために頑張ってきたので、優勝できるように頑張ります」。

アン ソンジュ (21位タイ:-4) 3度目の賞金女王確定は次戦以降へ持ち越し
「今週は残念でした。今日もショットは良くなったけど、パットが入らなくて…。入れたい気持ちが強いから力が入りすぎて、それがもっと楽にやれたら、あと1つ2つ伸ばせたと思います。でもショットが良くなっているのは嬉しいので、来週が楽しみです。来週で決まるかどうかはわからないけど、考えてたら今週の初日みたいな事もあるし、不安になっちゃうので考え過ぎないようにしたいです」。

下川めぐみ (21位タイ:-4) 17番でホールインワン達成、賞金500万円獲得
「さすがにあのピン位置は狙えないので右を向いたけど引っかかって。心がそうさせたのかな。入ったら面白いかなと思ったら、入りましたね(笑)。(入る瞬間は)バッチリ見えました。1ピンくらい手前に落ちて良いラインに乗って、弱いかなと思ったけど、球が消えたので。(賞金の使い道は?)家の足しに…。車も変えたいなと思います」。

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