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2014.11.28

LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 2日目

気分はイタリアン!?
公式戦連勝を狙うテレサ・ルー 好調の秘密は意外や意外…

 LPGAツアーの今季最終戦『LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』(賞金総額1億円、優勝賞金2,500万円)の第2日が28日、宮崎県宮崎市の宮崎カントリークラブ(6,428ヤード/パー72)で行われた。

 4位タイから出たテレサ・ルー(台湾)が、この日のベストスコア67をマーク。通算8アンダーで首位に立った。2打差の通算6アンダー、2位タイは穴井詩、香妻琴乃、渡邉彩香の3人。通算4アンダー、5位タイには成田美寿々、イボミ(韓国)、原江里菜が続いている。前年度優勝の大山志保、史上初の年間平均ストローク60台を目指すアンソンジュ(韓国)は、通算2アンダー、10位タイで第3ラウンドへ挑む。(天候:曇り、気温:16.5℃、風速:2.2メートル)

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 今大会は2年連続2回目の出場となるテレサ・ルー。昨年は2位だった。各選手が難コースと口を揃えるが極めて相性がいい。12番までに6バーディーを奪い、迎えた13番。それを象徴する出来事があった。パー5のこのホール、どうしてもバーディーが欲しい。そんな気持ちがプレッシャーとなったのか、第1打を右にプッシュしてしまう。「いけない。ミスった」-。そう思った瞬間、ボールは木の枝に当たり、落下した。「もし、木と枝と葉が助けてくれなかったら、OBになっていたでしょう。本当に、ラッキー!」。飛び切りの笑顔を振りまく。

 今季はこれまで2勝。その内の1勝は、『日本女子オープンゴルフ選手権競技』。となると、大舞台に強いかと感じる。ところが、「私はプレッシャーに強くない。リラックス、リラックスです」。とりわけ、日本女子オープン以降の充実ぶりは際立つ。前週の『大王製紙エリエールレディスオープン』でも2位タイだった。「ショットがずっと良かったからですね。でも、パッティングというか、ラインの読み方がうまくいかなかった。その点でいえば、今週はすべてがうまくいっている。フィーリングやイメージがとてもいいです」という。

 さらに、「オフに出かけるイタリア旅行のことを考えながら、プレーしているのがいいのかも…。友人と2週間の予定です。イタリアへ行くのは初めて。楽しみで、楽しみで仕方がない」。イタリアから連想するのは、おおらかさ。小さいことには、くよくよしない。余分なプレッシャーを感じない秘密がここにある。気分はイタリアンのルー。「きのうは、焼き肉を食べておいしかった。今夜は何にしようかなぁ」。もちろん、イタリア料理がおすすめだが…。


 この日、4アンダーを上積みした穴井詩。しかし-。「もったいなかった。もっとスコアを伸ばせたかもしれない」。チャンスはそれこそ、チャンスの連続だったという。ツアー屈指の飛距離を誇るだけに、ティーショットのアドバンテージのパワーは絶大。11、13番では楽々と2オンに成功した。にもかかわらず、「3パットでパーでした」と渋い表情をつくっている。今シーズン開幕前、手帳には『リコーカップ出場』と目標を書き込んだ。その目標、大会初出場はクリアしたが、「1勝して、と書いておけば良かったです。リコーカップに出られれば当然、勝っているもの、と思っていたから…」。そうはいっても、2014年シーズンはまだ終わってはいない。残り2日間のパフォーマンスしだいで、ツアー初優勝の悲願が達成できる。


 攻撃は最大の防御。深呼吸をしてから、そんなイメージがわいてきた。香妻琴乃はこの日4、10番で2バーディーを奪った後、12、15番でボギー。せっかくの苦労がこの日、イーブンと元へ戻ってしまった。「1日の流れが良くない。元々、そんなにスコアを伸ばせるコースでもないと言い聞かせていた。でも、私が追いつこうと、上位選手のスコアを気にしすぎたかもしれません。だから、上がり3ホールはあすにつながるプレーをしようと気を引き締めた」という。この切り替えが17、18番での連続バーディーを生んだ。第3日はムービングデー。また、高校の後輩がたくさん応援へ駆け付ける。「私のいいプレーをみせたい」と話し、「もちろん、ギャラリーのみなさんへも」。


 いいことばかりは続かない。ゴルフの神髄は忍耐だ。渡邉彩香は前日のバーディーラッシュがうそのように、前半は苦戦。バック9で2バーディーを取り返して、この日イーブンとした。「ショットはきのう同様に良かった。ただ、グリーン上のラインが合っていない。そういうところがボギーになった。でも、悪くてもイーブンにしておきたい。後半、うまく切り替えることができたと思う」と振り返っている。もちろん、目標は優勝だ。「いつもはゆっくり行こうと思ってプレーしていました。それがうまくいっていないので、今回は優勝をしたいと頭から忘れずにいきます」。有言実行である。

成田 美寿々 (5位タイ:-4) 今季公式戦2勝目と年間獲得賞金1億円突破を目指す
「昨日と違ってショットが良かったです。ここはアプローチが難しいので。100パーセントパーオンと言っていましたが、昨日は50パーセント切っていました。今日は外したのは2、3個でした。(今週の目標)2つあって、1億円突破と日本人最上位を守ることですね。あと2日、今日みたいな危なげないゴルフをずっとしていきたいです」。

イ ボミ (5位タイ:-4) 本大会2勝目を狙う
「ドローボールが合うコースです。でも、アプローチが難しい。そこに気をつけてプレーしている。とにかく、勝ちたい。やるしかありません」。

原 江里菜 (5位タイ:-4) 2008年以来の優勝を目指す
「上位の成績ですけど、最近では一番ショットが良くない。アドレスで前傾しているのがラウンド途中でわかった。そこを修正します。今大会の出場は5年ぶり。今年、優勝がなくても出られただけで喜んでいたのに…。残り2日間、ベストをつくすだけですね」。

アン ソンジュ (10位タイ:-2) 最少平均ストローク記録の更新がかかる
「今日は昨日と違って悪くなってもそれが大きくならなかったので、スコアが良かったのだと思います。アイアンショットに自信が出てきて、ティーショットを外しても大きいミスにならなかったのが良かったですね。プレッシャーはありますが、昨日ほどではなかったです。昨日は平均ストロークを気にしてしまって悪かったですね」。

大山 志保 (10位タイ:-2) 本大会3勝目を狙う前年度覇者
「やっぱりパッティングが悪いです。16番で1メートル無いぐらいの短いのを外していますし…。ショットは悪くないのでチャンスにはつきますが、パッティングで伸び悩んでいます。トップと離れていますし、今のパッティングでは上にいけないと思います。勝ちたい気持ちはありますが、トップばかり見ていると自分のプレーにがっかりしてしまうので、自分の出来ることをやるだけです」。

森田 理香子 (17位タイ:+1) 本大会ホステスプロ
「今日はもったいないのが多かったです。チャンスについているところで入ってないですね。思っている所には打てているのですが、入らないのでキツイですね。でも明日、明後日まだ2日間あるので、ビッグスコアを出していきたいです」。

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