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2020.8.14

大混戦の第2戦 ルーキー笹生が首位

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2020-21年JLPGAツアー第2戦、『NEC軽井沢72ゴルフトーナメント』(優勝賞金1,440万円 優勝賞金8,000万円)が8月14日、長野・軽井沢72ゴルフ北コース(6,710ヤード/パー72)で開幕した。絶好のコンディションに恵まれ、好スコアが続出。大混戦の第1日となった。7アンダーの首位は、昨年の最終プロテスト合格のルーキー・笹生優花。2打差の5アンダー、2位タイに前田陽子、工藤遥加、青木瀬令奈が続く。鈴木愛は2アンダー、26位タイ。第1戦で復活Vの渡邉彩香は、ホステスプロの安田祐香とともに、イーブンパー、47位タイから上位を狙う。
(天候:晴れ 気温:27.1℃ 風速: 3.5m/s)

 ツアーデビュー2戦目、19歳の笹生優花が7バーディー、ノーボギーの65で2戦連続の首位発進を決めた。飛距離のアドバンテージを存分に生かし、パー5で3バーディーを奪取する。「ティーショットは少し曲がりましたけど、ラフに引っかからなかったのが良かったと思います」と笑顔で話した。

 昨年11月の最終プロテスト合格後、尾崎将司の指導を受ける。アース・モンダミンカップで5位タイの成績をおさめた。帰宅する前、千葉県のジャンボ邸へ報告を忘れない律儀な性格だ。「中継を見てくださったようで、アプローチがもったいなかったな-と言われました。その後、練習場でアプローチの練習を…」。鉄は熱いうちに打て、を実践した。

 さらに、こんなエピソードを明かす。ジャンボとの初対面で、「通算113勝の偉大な方ということは存じていました。でも、お顔をよく知りません。練習場を掃除していた方がそうだったとは思わなかった。清掃員だと思った方が、まさかジャンボさんだなんて、びっくりです」。

 日本人の父、フィリピン人の母の間に第1子として誕生。ここまで、人生の大半はフィリピンで生活した。JLPGAの最終プロテストで合格したが、米ツアーのQスクールは失敗。今季の出場権をつかめなかった。「日本で経験をたくさん積んで、自信がついたらアメリカでプレーする。世界一になる夢は変わらない」という。

 自宅のある東京を離れ、父の紹介で長野県・立科ゴルフ倶楽部を拠点に練習を積んできたそうだ。「すごく涼しい。ゴルフ場にも人が少なくて、快適に練習ができた」と、独自の工夫でコロナ禍を乗り切っている。第1戦の経験が生かされた素晴らしいプレーは、驚異のルーキーといえそうだ。

(オフィシャルライター・宮脇 廣久)

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