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2020.8.27

大山志保・小樽と若手に大奮起

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

ニトリレディスゴルフトーナメント 小樽カントリー倶楽部(北海道)第1日

 百戦錬磨の存在感。抜群の安定感を示し、大山志保は満足そうに口を開いた。「若手の選手と同組でプレーできることは本当に幸せ。安田祐香さん、田中瑞希さん、2人の勢いがすごかった。でも、私だって…。小樽で思いっきりプレーを楽しんだ。年齢は関係ありませんね」。

 5バーディー、2ボギーの69をマークした。「ショットのイメージがすごく良かった。特にティーショットの調子がいい。ミスをしたのは4、8番の2ホールだけでした」と好調の要因を振り返る。

 さらに、安田=19歳、田中=21歳のペアリングについて、「2人の年齢を合わせても、私の年にならなかった」とは、ご愛敬だろう。その上で、「私の年齢(43歳)でも、まだ頑張っていることを感じてもらえたら、本当にうれしい」と加えた。何しろ、ゴルフは生涯スポーツ。特にトーナメントでは、勢いだけではなく、経験がものをいう。

 この日は10番スタート。12番で1メートルのバーディーを決め、勢いに乗った。14、15番でもショットがさえる。極め付きは、2019年JLPGAツアーで、パー4の難度№1の16番を見事なまでに攻略したことだ。「1Wの飛距離がすごかった。第2打は大きめのクラブで安全に行こうかと考えたけど、6Iでちゃんと当てれば、ナイスオンする」と方針転換。ピンを強気に狙い、1.5メートルへ寄せる技ありのショットだった。3連続バーディーは、タメ息がもれるほどの素晴らしさである。

 今年1月、左手親指の負担を軽減するため、クラブの握り方を数十年ぶりに変えている。ただ、選手にとっては握りを変えるのは、それこそ命がけ。バックスイング、インパクトの感覚が全く違う。フィーリングを大事にするスタイルだけに、大変な苦労を強いられたそうだ。「NEC軽井沢で、ちょっとしたヒントをつかんだ。おかげで、練習では日々ショットの調子が良くなってきたのがわかった。これからが、すごく楽しみ」。具体的なことは企業秘密。思わせぶりな笑みは、さらに調子がアップする手応えがあればこそ-だ。

 コロナ禍で、明るい話題を届けてくれる女子プロゴルファーのために-と、賞金倍増の今大会。主催するスポンサーへの恩返しは、ベテラン健在をアピールすることだ。

(メディア管理部・中山 亜子)

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