2020.9.12
18番を克服 笹生優花『日本刀のようなショット』
<Photo:Ken Ishii/Getty Images>
日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯 JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)第3日
こん身のひと振り。最終18番で披露した笹生優花の第1打に、肌があわ立った。前2日はともにボギー。倍返しの気持ちを込めたのか。「日本刀のようなショットができた。きょう一番です」と満足の表情が浮かぶ。
3Wの第2打は残り240ヤード。2オンを狙ったが惜しくもカラーで止まった。それでも、7メートルのイーグルチャンス。しかし、ラインがカップインはならず、バーディーでフィニッシュした。「イーグルトライのパッティングは、ラインの読みがちょっと違った。それが残念。でも、最後をバーディーで締めることができたからよかったと思う」と振り返る。
ホールアウトすると、最初に出た言葉は、「今、何時ですか」。約6時間の長丁場を乗り切る。それほど、集中していた証だろう。第3日、3バーディー、ノーボギーの内容だった。とはいえ、相性がいいとはいえなかった18番を克服し、首位から2打差の4位タイで最終日を迎える。今季3勝目、しかも公式戦初優勝の偉業が視界へ入った。
「ラウンド中、たまにイライラするのはパッティングのラインの読みが違った時ぐらいです。最終確認をしっかりとできなかったことが悔しい。万全の準備をして、カップヘ入らなければそれは仕方がないことでしょう」と話した。
さらに、優勝争いについて、「戦うのは、人ではありません。コースです。だって、相手のことはコントロールできませんからね。どんな人とプレーしようとも、相手のことばかりを意識したって、私のためにはなりません。あすも、自然との戦いです」と力を込めている。極め付きは、「ゴルフは結果を出すもの」。収穫の秋だ。
(メディア管理部・鈴木 孝之)
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