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2020.9.20

古江彩佳がPOを制す プロ初V、ツアー通算2勝目

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 2020-21年JLPGAツアー第6戦『デサントレディース東海クラシック』(優勝賞金1,440万円 賞金総額8,000万円)大会最終日が9月20日、愛知・新南愛知カントリークラブ美浜コース(6,456ヤード/パー72)で行われ、古江彩佳がJLPGAツアー通算2勝目を飾った。首位スタートの古江、東浩子の一騎打ち。ともに、通算15アンダーでホールアウトし、勝負はプレーオフへ持ち込まれた。1ホール目、古江がバーディーを奪い、プロ転向後、初優勝。
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 これぞ、名勝負。プロの技、勝負への執念が凝縮された古江彩佳、東浩子の一騎打ちだった。一進一退で、勝負は最終18番へ。ここまで通算14アンダーで並んでいた。古江のバーディートライは18メートル。「まさか、ボールがカップヘ吸い込まれるとは思わなかった。距離が長かったし、タッチを合わせただけです。できることなら、ギャラリーの皆さんの大歓声をききたかった」という。

 対する、東は7メートルのバーディーパット。ミラクルパットを決められても、内に秘めた勝利への誓いは揺らぐことがない。「すごく冷静でした。入れる、入れないというより、いかに狙い通りにストロークができるか。それだけでしたね」。淡々とアドレスへ入り、極限までの集中力を発揮した。バーディーが決まる。通算15アンダーで並び、プレーオフへ突入した。

 プレーオフ1ホール目。アドバンテージを握ったのは古江だ。残り114ヤードの第2打をPWで30センチにつけ、楽々とバーディーを奪った。静かな幕切れ。「プレーオフはとにかく、攻めるだけ。そんな気持ちが表れたのが、あのショットです。完ぺきでした。ここまで来たら勝ちたい。負けても、2位では悔しいですから」と、淡々と語っている。無観客で、しかもハデなアクションはない2人の競演。スリリングな展開は、お互いにもっているすべてを出しきったからこそ、だ。

 古江は、アマチュア優勝を飾った昨年の富士通レディース以来、JLPGA通算2勝目をあげた。「うれしい。そのひとことしか出てきません」と率直な印象を話している。そして、「前半は、とても楽しかった。それが、後半になって、ちょっと緊張で体が思うように動かない。14番で右手前のバンカーへ打ちこみ、難しい3メートルのパーセーブも何とかできた。アマチュアで優勝した時は、プレッシャーへなど感じることはない。ひたすらプレーしていたら優勝。そんな感じだったと思います。このあたりが、プロとアマの大きな違いかもしれませんね」。20歳とは思えないほどクールである。

 それが大会を通して、ノーボギーのラウンドにつながったのだろう。1990年以降、通算8人目の快挙。過去の達成者はA.ソレンスタム、P.クリーマーなどが名を連ねる。ボギーを叩かないことは、それほど至難の業。同期の笹生優花など、次々とニュースターが誕生するJLPGAツアーだが、「特に意識するようなことはしません。私が頑張るだけです」と、ライバルよりも、我が道を行くスタイルだ。

 最終日、東もノーボギーのラウンド。素晴らしい内容だった。「これまで自分の5割程度しか試合で力を発揮できなかった。きょうは7割ぐらい出せたかなぁ。そうすれば、こういう順位で勝負ができる。確かに、負けたことは悔しい。それでも、今回はもっと自分に対する期待がアップした」と清々しい表情を浮かべ、「能力を100%出し切れば、無敵になる」と締めくくる。

 51回を迎えた今大会。歴史の積み重ねが名勝負を生みだす。昨年の渋野日向子の大逆転、コロナ禍で開催された今年のノーボギー決戦。記録にも記憶にも残った。

(メディア管理部・鈴木 孝之、宮崎 善秀)

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