2021.3.18
知るを楽しむ 渋野日向子の真骨頂
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県)
春の訪れは気分まで明るくする。渋野日向子は、「体調がかなりいい。気候が良くなっているからでしょう。きょうのラウンドでも、思い通りの距離が出せた」と満足そうな表情で語った。
とはいうものの、危機意識は最大級。「グリーンのアンジュレーションがすごい。ピンと同じ段へボールを乗せないと、3パットのオンパレードになるかもしれない」と警鐘を鳴らした。前週の最終日、77を叩き57位タイ。
ホテルの部屋ではパッティングのアドレスなど、独自の方法で基本的なものを入念にチェックした。「目線と合うように、です。前週は、向いている方向がわからなくなってしまった。若干のズレていましたね。ラウンドでは毎ホール、1.2メートルのパッティング練習を必ずやった」という。
この日も自身のデータ収集に余念がない。「各クラブのキャリーの距離を的確に知りたい。各地の気候や気温で飛距離が変わってくる」といい、さらに、より深くクラブの特性を把握する目的もある。「去年まで、コーチとメーカーさんへ頼ってきた。私は、クラブのことなど知る必要性がないぐらい。知りすぎてもちょっと…とは思うけど、ある程度は知っておかなければなりません」。
ただ、口調には、そうした苦労はないようだ。むしろ、知ることを楽しんでする様子は、何ともほほ笑ましい。
さて、今大会はスポンサー契約するTポイント・ジャパンが主催。「緊張感はあります」と話し、小祝さくら、稲見萌寧とのペアリングは、「楽しむ余裕がないぐらい必死です。私は私。そんなプレーをします」と結んだ。いつも明るく前向き。まさに、日々是好日だ。
(メディア管理部・鈴木 孝之)
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