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2021.3.19

イーグルで一気 高橋彩華、自己ベストで首位発進

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第17戦『Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金 1,800万円)が3月19日、鹿児島県・鹿児島高牧カントリークラブ(6,424Yards/Par72)で開幕した。絶好のコンディションに恵まれ、好スコアが続出。高橋彩華が64をマークし、8アンダーで首位に立った。2打差の2位タイはユンチェヨン、ペソンウ。5アンダーの4位タイに宮田成華、金田久美子、成田美寿々、渋野日向子、淺井咲希がつけている。
(天候:曇り 気温:17.9℃ 風速:4.9m/s)

 フィールドを彩るスーパープレーが飛び出した。自己ベストの64で高橋彩華は8アンダー、首位スタートを決める。16番。残り100ヤードの第3打を50度で、バックスピンをかけてカップインする。アッと驚くイーグル奪取には、「びっくりした。まさか入るとは…。すごくいい感触でした」と、両手を見やりながら振り返った。「イーグルの後、ちょっと緊張したけど、ボギーを打たないように細心の注意を払った」。好事魔多しを言い聞かせたことが、最終18番のバーディーフィニッシュへ、つながる。

 1イーグル、7バーディー、1ボギーの内容で、トーナメントコースレコードタイ。ところが、序盤はヒヤリとしたシーンが多い。スタートの1番では第1打を右の林へ。トラブルを未然に回避するため、冷静にレイアップを選択した。一転、第3打をピン2メートルへ寄せ、バーディーを奪う。その後も、1Wは精度を欠いたものの、「パッティングが特に良かった」という。5番では、グリーン手前のカラーから10メートルを決めている。この日は26パット。

 一方で、目を引いたのは力強さが加わり、シャープになったスイングだろう。「効率のいいスイングにしたい。オフから大きな改造をしています。クロスが強い。効率性を上げるため、レイドオフになおしました。練習は日に8-9時間ぐらいです」。徹底的に体へ浸透させる目的だった。単独首位のスタートは初。「きょうはデキすぎ。あしたは、どうなってしまうかと不安があります。でも、楽しみもたくさんある。ティーショットさえ、フェアウエイをキープすれば、チャンスをつくれると思います」と頼もしい。

 また、変わったといえば、会見はマスクで隠れてしまったものの、アイメイクが際立った。「目が大きく見えるように。私、コスメが大好きです」とうれしそうに語っている。躍進を続ける黄金世代。週末は、10人目のツアー制覇へ挑戦することになるが、「最終日、残り9ホールで狙える成績にいれば、意識をします。前週は最終日、2回もOBを打っていますから」と気を引き締めた。

(メディア管理部・中山 亜子)

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