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2021.3.20

雨に躍ったサイペイイン 12メートルもカップイン

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第17戦『Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金 1,800万円)大会第2日が3月20日、鹿児島県・鹿児島高牧カントリークラブ(6,424Yards/Par72)で行われた。この日は早朝から雨の1日。午後15時25分、降雨によるコースコンディション不良のため、競技が中断し、同45分、サスペンデッドとなった。暫定首位は通算11アンダーのサイペイイン
(天候:雨 気温:15.6℃ 風速:3.0m/s)

 サイペイインにとって、恵みの雨だった。序盤からチャンスをものにする。「下りのラインにつくことが多かった。しかし、雨のおかげでグリーンが速くない。タッチを合わせることができて、ラッキー」と、流ちょうな日本語で話した。

 ムービングデーの第2日、スタート直後から激しい雨になり、選手たちを苦しめる。ところが、好調の波を逃すまいとサイのプレーは後半へ入って、さらに冴えた。14番、12メートルのバーディーチャレンジはこの日のハイライトだろう。「長いドッグレッグのホールで、まさかあの距離が入るとは…。すごく気分が良かった」とご満悦だった。後半、4つのバーディーを上積みして、一気に暫定首位へ浮上。18番の第1打後に、競技中断のエアホンが鳴り響いた。が、そのままプレーを続行し、ホールアウトできたこともツキがあった証拠だ。8バーディー、1ボギーの65は自己ベストタイ。

 来日して11年が経った。ここまで何度も優勝のチャンスが訪れたものの、最終日に崩れ、最高順位は3位。「最終日に結構、弱い。敗因は、アプローチですね。ただ、今回はアプローチの練習をたくさんやってきた。しっかり、パーセーブすることを心がける」という。最終日の目標を、「コンディションがいいから、スコアは伸びるでしょう。私も5アンダーでプレーしたい」と設定した。

(メディア管理部・鈴木 孝之)

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