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2021.3.26

稲見萌寧 25パット、首位発進

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第18戦『アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2021』(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)が3月26日、宮崎県宮崎市・UMKカントリークラブ(6,568ヤード/パー72)で開幕した。この日は春本番。素晴らしいコンディションを背景に、大混戦となった。首位は7アンダーの稲見萌寧。5アンダー、2位タイに穴井詩、酒井美紀、宮田成華、渡邉彩香、葭葉ルミ、テレサ・ルーがつけている。また、4アンダー、8位タイにはディフェンディングチャンピオンの河本結、原英莉花など6人。2週連続優勝を狙う小祝さくらは、渋野日向子などとともに14位タイと、まずまずのスタートを切った。
(天候:晴れ 気温:21.7℃ 風速:1.7m/s)

 無限の可能性を秘めながら、前進を続ける。努力を重ねて、また稲見萌寧が新たなスタイルを構築した。終盤、怒とうのバーディーラッシュで7アンダー、65をマークした。しかもノーボギー。17、18番の連続バーディーにギャラリーから大声援を受けた。

17番、第1打がバンカーへ。残り138ヤードの第2打を8Iで、ピン奥2メートルにつけた。落ち着いて決める。さらに、18番も83ヤードの第3打を52度で2メートルに。当然のようなバーディーフィニッシュだった。

 「予選通過のアドバンテージになりましたね」と淡々と話す。もっと喜んでもいいシーンだが、会見では冷静に自身の現在を言い表した。「ショットの調子が良い。不安でした。終わって、結果はいい。でも、内容がもうひとつ」。2週前、JLPGAツアー通算3勝目をマークした。「シーズン再開後、2試合目で優勝。安心したのか、疲れが出てきたのかもしれない。前週の鹿児島は、気候が目まぐるしく変わったから。スイングの感覚がちょっとだけど、よくありません。始動で手が先に動く。2週前は、体と手が一体でした」と説明を加える。

 さらに、「その日だけの試合だったら、結果だけがよければいい。しかし、プロは1年間を通し、成績を残さなければなりません。結果に満足していたら、次のショット、次の日へいいイメージがわいてこない。再現性が高く、年間を通していい感覚を保てるように、修正しながら毎日を送っている」とも話した。この日は、80点の採点。ただし、25パットのスタッツが光る。平均パット数は2019シーズン1.8312(43位)だった。しかし、2020-21シーズンは1.8038(14位)へジャンプアップ。結局、勝負はパッティングで決まる。

 ショットメーカーのプライドと、総合力をあわせ持つ。超一流を目指しているのだから、当然ながら、悩みが多くなる。

(メディア管理部・中山 亜子)

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