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2021.4.15

小橋絵利子 2位タイで涙

<Photo:Ken Ishii/Getty Images>

フンドーキンレディース 臼杵カントリークラブ(大分県)最終日

 久し振りの優勝争い。2位タイに終わった小橋絵利子は、勝たなければならない理由があった。所属先のRSK山陽放送・桑田茂社長が4月9日に急逝。訃報が届くと、今大会を欠場することも考えた。「突然過ぎて、どうすればいいのかわからない。実感がありません。とにかく悲しい。でも、関係者の方が試合に集中してくださいと励ましてくださったので、出場を決めた」という。

 最終日の13番。バーディー奪取で単独トップへ躍り出た。「桑田社長は、高校時代から応援してくださった。明るくて気さくな方です。ご一緒したラウンドでも、ミスをしたら、ケツバットだなって、笑顔で励ましていただきました。きょうも、14番でOBを打った時、その声が聞こえてきた。あっ、大分までついて来てくれたのかなぁ。そのおかげで頑張ったけど、最後は技術が足らなかった。私にとって、父以上の存在だったかもしれません」と、涙をこらえながら言葉をつないだ。

 そして、空を見上げながら、「渋ちゃん(同じ岡山出身の渋野日向子)へも、連絡が入ったと思う。彼女も、学生時代からお世話になっている。今週、ハワイで頑張ってほしい。今回、私は残念だったけど、来週からはもっと頑張る」と決意を示した。シーズンはこれからが本番である。

(ステップ・アップ・ツアー担当=新納 智明)

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