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2021.5.28

フェアウエイキープが命 工藤遥加が大変身 

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第27戦『リゾートトラスト レディス』(賞金総額1億円・優勝賞金1,800万円)大会第2日が5月28日、愛知県豊田市・セントクリークゴルフクラブ(6,605ヤード/パー72)で行われた。この日は午前6時30分から第1ラウンドを再開。続いて第2ラウンドへ入り、工藤遥加が通算10アンダーで首位に立った。2位は通算7アンダーの林菜乃子。
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《グリーン=スティンプ:12フィート コンパクション:23.5mm》

 強じんな精神力が宿った。工藤遥加が自己ベストスコアを更新する66をマーク。通算10アンダーで首位に立った。「あまり、意識はしていなかった。でも、ベストスコア更新とうかがって、うまくなった気がする」と照れくさそうに話す。

 今シーズンの不振がうそのような快進撃。予選落ちが13回もあるだけに、別人のような変身ぶりだ。「練習ラウンドでは、とても難しいコースのイメージでした。それだけに、私が驚いています」と真顔でいった。好調の波を引き寄せたのは、1Wの限定使用。「とにかく、グリーンが難しい。少しでも、良いところに乗せる。そのためには、フェアウエイから打たなければならない」と肝に銘じた。というわけで、「半分ぐらいは1Wを使っても、FWで第1打も多かった」。しっかりしたマネジメントが3番から、4連続バーディーを呼ぶ。パー5の8番では、残り88ヤードの第3打をピン手前5メートルへ。好調なショットは、素晴らしいパッティングを生みだす。5つ目のバーディーを奪った。

 「下りのスライスとフック。2メートルぐらいのパッティングが読み、ストロークともに良かった。この感覚を忘れないよう、練習をして帰りましょう」と笑顔を浮かべる。後半、10番でボギーを叩いたものの、16、18でバーディーを上積み。1日を締めくくった。実は、この日、サスペンデッドとなった第1ラウンドと合わせ、34ホールをプレー。「一昨年の全米女子オープン予選会で36ホールをプレーしたことがある。でも、ツアーでこれほどプレーしたことがない」という。

 28日は午前3時起床。4時30分にコース入りした。「昨晩、夕食を摂らず、午後8時にベッドへ。早いと思ったけど結構、眠れるものですね」。体調を整えても、さすがに終盤は疲労を感じる。そんな時、1W=キャリーで255ヤード、3W=同240ヤードの飛距離はアドバンテージに変わった。18番で披露した2オンは、決勝ラウンドへ向けての起爆剤。

 「まだ、2日間残っている。でも、やることは変わりがないです」と達観した様子も頼もしい。ちなみに、単独首位は初の経験。13年サントリーレディス第3日、首位タイになったことが1度ある。2位に3打差をつけた今大会、スコアボード最上位にある、自身の名前を何度も見やっていた。

(メディア管理部・鈴木 孝之)

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