2021.6.27
笑顔が消えた 古江彩佳-無念、残念
<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>
アース・モンダミンカップ カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)最終日
1位とは12打差の10位タイ。ホールアウト後、笑顔がトレードマークの古江彩佳が表情を曇らせた。「何をすればいいのか…」とラウンド中も、必死に打開策を模索。ところが、思うようにパッティングが決まらない。
後半へ入り11番、「歩いているとき、何をしているのだろう、と思ったら涙が出てきた」という。この日はプロ入りして初めて、試練のラウンド。2バーディー、1ボギーの、71と大叩きをしたわけではなかった。
ショットの調子が良かっただけに、リズムがつかめないもどかしさ。パッティングも、「微妙な読みにくいラインが多かったと思います」と振り返ったのは、スタートからの3ホールを指しているのだろう。2番でカラーから7メートルのバーディーを決めている。もし1、3番のチャンスをモノにしていれば、持ち前の爆発力がチャージにつながった可能性が高かった。
「3番でバーディーをとれたらリズムがつかめ、乗っていけたと思います」と唇をかんでいる。そして、「珍しく涙が出ました。高校2年の日本ジュニアで予選落ちした時もそうでしたね」とタメ息をつきながら、「次週からは笑顔で楽しくプレーをします。(東京)オリンピックのことを考えすぎていたのかもしれません」。
意外な一面をみた。そして、なぜデビュー時から笑顔にこだわるか-。この日をみれば一目瞭然だ。笑顔はチャンスを運んでくる。スマイルこそ、Vを呼び込むバロメーター。改めて、わかった。
(メディア管理部・中山 亜子)
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