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2021.7.25

勝率100%のデータ 申ジエが圧勝

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第35戦『大東建託・いい部屋ネットレディス』(賞金総額1億2000万円・優勝賞金2,160万円)大会最終日が7月25日、北海道札幌市・滝のカントリークラブ(6,578ヤード/パー72)で行われ、申ジエが通算15アンダーで圧勝した。シーズン4勝目、ツアー通算26勝目(招待選手2勝を除く)。5打差の通算10アンダー、2位タイは全美貞、臼井麗華、渡邉彩香、濱田茉優が入った。
(天候:晴れ 気温:30.8℃ 風速:6.1m/s)
《グリーン=スティンプ:11 1/2フィート コンパクション:23.5mm》

 ゴルフも人生もアートに。通算26勝目を飾った申ジエのライフワークだ。さしずめ、この日は14番が、まさにそれにあたる。「第1打はラッキーもあって、かなり距離を稼ぐことができたと思う。でも、第2打をミスして、3メートルのパーパットが残った。どれもみな大事な1ストロークだけど、これはきょう一番、大事なパッティングです。絶対にカップインさせる。何度も何度も言い聞かせ、うまくいきました」。

 13番でボギーを叩いた直後。連続-となれば勝負の流れが変わってしまう。全集中で難局を乗り切る。そして、15番では残り100ヤードの第2打を54度で、ピン手前2メートルへ運ぶ。バーディー奪取で完全にリズムを取り戻した。ホールアウトしてみれば、2位に5打差をつける圧勝。

 ただし、公式会見では、興奮を沈めるかのように、「厳しいコース。また、きょうは風が強くて難しい。とにかく、ミスを最小限に抑えた。優勝した後も、本当に勝ったのだろうか…。そんな感じで信じられません」と、ジッと手のひらを見つめた。

 4日間大会では8勝目である。しかも、勝負強さを示すデータとして最終日、首位からのスタートは4戦4勝と100%の確率。さらに、今回の優勝で2014年からシーズン獲得賞金が1億円を突破した。7シーズン連続を継続中だ。

 一方、こんなこともあった。ムービングデーを迎える前日、ホールアウトすると札幌市内にある美術館へ。開催中のキース・へリング展を鑑賞した。近代アートに造詣が深い。大のごひいきはベルナール・ブッフェ。以前も遠征中に静岡・長泉町のブッフェ美術館を訪ねた。そして、大王製紙エリエールレディスが開催される、エリエールゴルフクラブ松山のクラブハウスに展示されているブッフェの絵画の前で、しばしたたずんでいる姿を目撃。

 「試合で集中することは、とても大切。でも、最近はゴルフばかりに一生懸命でした」と前置きし、「少し視野が狭くなってきたと感じた。美術館へ出かけたのは視野を広げるためです。へリングさんのアートを鑑賞して、すごくイメージが変わりました。私は趣味で絵を描いている。単純な線で即興的にメッセージまで伝えてしまう。改めて驚かされた」と振り返った。

 そんな刺激が第3日、66と爆発的なスコアをアシスト。卓越した技術はもちろんだが、素晴らしいプレーは卓越したギア選びからもうかがえる。「今まで、精度で勝負したけど、最近のコースセッティングは難しく、とても距離が長い。ロングアイアン、ミドルアイアンで、もっと距離が欲しい。2カ月前に替えました」と明かす。そのアイアンで21年、2勝。きっちりと結果を出した。

 「ゴルフはもちろんですけど、プライベートのいろいろなことまで分析することが好きです。今回は私がイメージしたプレーを再現できた。とても満足できる4日間。札幌のスープカレーがおいしかったからでしょうか。いろいろ分析していると、体調も敏感になります。試合期間中、食事には細心の注意をはらう。ナマモノは絶対、食べない。それから、朝食を大事にする。最低、45分はかけてしっかり食べます」。

 人生を楽しむとは、こういうことか。

(メディア管理部・鈴木 孝之)

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