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2021.8.27

全美貞 3連続バーディーをおかわり

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGA ツアー2020-21シーズン第39戦『ニトリレディスゴルフトーナメント』(賞金総額1億円・優勝賞金1,800万円)大会第2日が8月27日、北海道小樽市・小樽カントリー倶楽部(6,775ヤード/パー73)で行われた。この日、65と大きくスコアを伸ばしたのは全美貞。通算11アンダーで首位に立った。2打差の通算9アンダーは藤田さいき、稲見萌寧。3週連続優勝を目指す、ホステスプロの小祝さくらは通算2アンダー、26位タイから巻き返しを狙う。
(天候:時々晴れ 気温:24.1℃ 風速:東2.3m/s)
《グリーン=スティンプ:13 1/2フィート コンパクション:23mm》

 全美貞が8バーディー、1ボギーの65をマーク。一気に首位へ立った。あと1ストロークで、自己ベストの64と勢いが違う。印象に残ったのは、最終18番だろう。残り17メートルの第3打をチップイン。「ラッキーでした」と、険しい表情が一転、満面に笑みが広がる。

 この日、スタートから幸運に恵まれた。「グリーン手前から17メートルのロングパットが入った。ビックリです。長いのが決まったから、すごく楽な気分でプレーできたのでしょう」と振り返っている。好調の要因はパッティングだ。6-8番で3連続バーディー。そして、後半の12-14番でも、3連続のおかわりは実力者の証明だ。

 唯一のボギーは、パー5の9番。「林に入れてしまった。1Wのドライバーのミスは、このホールの1度だけです」と首をひねったが、気持ちの切り替えがはやかったことも、好調のラウンドを支えている。それだけに、「トップからの切り返しのタイミングが早くならないようにしたい。スイングが、前週から少しずつ良くなっているから」。細心の注意も忘れない。

 今大会、12年の2位が最高成績。他でも、幾度となく優勝争いを展開したもののあとひと押しが足りなかった。「小樽カントリー倶楽部は私が、一番好きなコース。素晴らしいロケーションが魅力でも、レイアウトが難しい。でも、いいショットを打てば必ず結果がついてくる」と、今回もラブコールを送り続ける。さらに、北海道は自身がJLPGAツアーで初優勝。「相性がいいと思う。だから、北海道は大好きです」と加えた。

 17年から優勝へ遠ざかっているが、「その話題は、まだ早いですよ」。しっかりクギをさされた。あす、もう一度、質問してみよう。

(メディア管理部・鈴木 孝之)

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