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2013.9.27

中国新聞ちゅーピーレディースカップ 最終日

ルーキーの鈴木愛 プロ3試合目で初優勝

 2013年LPGAステップ・アップ・ツアー第7戦『中国新聞ちゅーピーレディースカップ』(賞金総額1,500万円/優勝賞金270万円)の最終ラウンドが、広島県廿日市市の芸南カントリークラブ(6,416ヤード/パー72)で開催された。

 スカッとした秋晴れのなか開催された最終日。この日は北風も治まり、スコアを伸ばす選手が続出。首位スタートの鈴木愛は前半でスコアを1つ落とし、一時は1アンダーの首位タイに7名の選手が並ぶ混戦状態となった。インからスタートした葭葉ルミがこの日のベストスコアとなる65をマーク、通算3アンダーで単独トップに立ち、先にホールアウトしたが、最終組の鈴木が後半3つのバーディー奪って通算4アンダーと首位を奪い返し、ステップ・アップ・ツアー初優勝を手にした。(天候:晴れ、気温:21.6℃、風速:3.8メートル)


 「結構、緊張していました」と出だしでボギーを叩いた鈴木は、5番で2メートルのバーディーパットを外すと、6番でもボギー。7番では再び2メートルのバーディーパットを外し、リズムを崩した。「入れたいと思う気持ちが強すぎて、パッティングのストロークが早くなった。前半は身体に“優勝”って文字がのしかかって、思うようなゴルフが出来なかった」。しかし、ハーフターンのパター練習中に「パットした後に身体が起きるのが早いと思った」と気付き、10番で「微妙なラインでちょっとしたスライスだったけど入れることが出来た。前半も外していたのは右だったので、“身体を残したら入る”と思って打ちました」と、それまで外していた2メートルのパーパットを沈めた。

 前日の「後半は爆発したいです!」という宣言どおり、後半に入って一気にスコアを伸ばした。11番でバーディーを奪うと、13番でもバーディーを重ね、通算3アンダーとして首位に並んだ。15番をパーとし、速報ボードを確認すると、「4アンダーでもプレーオフかなと思って、16番は狙いにいきました」と狙ってバーディーを獲りにいった。18番のティーショット前は、あえて順位を確認せず、18番グリーンまでは確認しなかった鈴木。「上がりの方は自分が思ってたより緊張しなかった」と最後も無難にパーでまとめ、プロ入り3試合目でステップ・アップ・ツアー初優勝を飾った。


 「結構、イラッとしたらムスッとしたりするので、申ジエさんみたいに、いつもニコニコして楽しくラウンドしたいです。“同級生には負けたくない”って気持ちがあったけど、同級生みんなでレギュラーツアーにいって、みんなで戦えるようになりたい」と仲間意識が強い85期生の一員。「ギャラリーの方が、『ナイス!』とか『頑張れよ』とか、『もう1個バーディー獲れよ』って言ってくれて、今日はおもしろかったし、後半は笑顔でまわれることが出来た。こんなに早く優勝出来ると思わなかった。まだ、レギュラーツアーで予選を通過したことが1回もないので、まずは予選を通過することと、あとは1試合だけでも10位以内に入りたい」。ギャラリーが多いと燃えるという鈴木が、プロとして初のレギュラーツアーへ挑戦する。


葭葉ルミ(2位:-3)
「ゴルフも知らなかったおじいちゃん、おばあちゃんが毎回スカイ・Aの中継を見てて、インスタートだったから、誰よりもスコアを出せば映るかなと思っていました。お母さんからも今朝の4時半ぐらいに連絡が来て、“強気でいきなさい”って言われました。今日はショットが良くて、(65は)自分でもビックリしました。でも、ここまで来ると悔しいと思いましたね。プレーオフまで持ち込みたかったですね。もっと練習して(この経験を)プラスに変えていきたいと思います」。

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