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2022.1.21

93期生・2022年の挑戦 工藤優海

<Photo:Ken Ishii/Getty Images> 

 561人が受験して、22人が合格。JLPGA最終プロテストは日本一の最難関資格試験のひとつだろう。2021年はコロナ禍で2度のテストが行われた。6月、合格した93期生は25.5倍の競争を突破してライセンスを手中に。22年、飛躍を胸に2年目のシーズンをスタートする。

 くどう・ゆうみ=1999年2月22日、千葉県松戸市出身

 勝負の世界。誰しも1番がいい。しかし、縁があるのは2の数字だ。2月22日生まれで、しかも22時20分に誕生。22年の1月1日からJLPGA会員としてスタートを切った。

 「ラッキーナンバーではないけど、2という数字は、ものすごくひかれるものがある。私の周囲でも、そんな話をするとエッと驚かれます。ただ、1の方がいいよねぇ-とも。確かに試合で2位はダメですから…」。取材は、そんな意外なエピソードでスタートした。

 プロテスト4度目の受験で合格。ただし、TPD単年登録で18年からプレーし、同年のステップ・アップ・ツアーで優勝を飾っている。「やっと、正式にプロになることができた。ほっとしている」のひとことは、実感がこもっていた。コロナ禍でスケジュールの先が見えない。21年は2度のテストが開催されたが、6月に合格したことは新たなチャレンジへ大きな自信となったようだ。

 というのも、ゴルフだけではない。しっかりと、大学でスポーツマーケティングを学ぶことができた。製品づくりから経営まで。長い人生、学ぶことは決してムダにはならない。

 「ちょうど、(21年)大学を卒業。タイミングとして、よかったと思います。まだまだ、これからですけど、遠回りした3回を含めて、4回のテストの経験を糧にしたいと考えている」と話した。

 現在、トレーニングをメインに体を鍛えている。「パワーがうまくボールへ伝わっていない。どうすれば、良いか。まず、己を知ることでしょう」といい、「どうすれば、効率よく筋肉が動くか。そんな感覚を磨いている最中です。どこへ力を入れたらいいか、どの筋肉を動かしたらいいかなどを探っている。こればかりは、教えてもらっても、私ができなければ何もならない。安定したスイングをつくるためです」。

 トレーニングの後は連日、4時間以上の打ち込みで試すことがルーティンとなった。ノンカフェインのルイボスティーを飲みながら、試行錯誤を繰り返している。

 昨年10月7日、プロテスト合格で大きなイベントへ参加。千葉ロッテマリーンズ「麗澤大学サンクス・ナイトゲーム For All」で、井口監督へ花束を贈った。「もし、合格していなかったら、このお話を頂戴することもなかったでしょう。うれしかったです。学生時代、私たちが企画したイベントですからね」。

 勉強してきたスポーツマーケティング、実践の教材だった。粘り強く大学側へ働きかけて、ようやく実現にこぎつけたもの。在学中に行われなかったことは残念でも、その願いは後輩の学生たちへ受け継がれた。そして、これから羽ばたくプロゴルファーへ、大役が回ってきたというものだ。

 自身のプレースタイルである粘りは、いろいろな所で発揮されている。となれば、今度は、マリーンズの始球式を依頼されるように-。ツアーVで名をあげなければならない。

(メディア管理部・中山 亜子)

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