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2022.1.27

93期生・2022年の挑戦 浜崎未来

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 561人が受験して、22人が合格。JLPGA最終プロテストは日本一の最難関資格試験のひとつだろう。2021年はコロナ禍で2度のテストが行われた。6月、合格した93期生は25.5倍の競争を突破してライセンスを手中に。22年、飛躍を胸に2年目のシーズンをスタートする。

 はまさき・みらい=2000年6月29日、島根県松江市出身

 物静かな佇まい。「アイアンショット、特にショートアイアンが得意です。ショットでチャンスにつけるのがプレースタイル。その場の状況での感覚、直観を大事にしている」と、ひとこと、ひとことをかみしめるように話す。

 最終プロテスト合格を機に、心機一転。文字通り、明るい未来を考え、さまざまなことに挑戦中だ。親元を離れ、滋賀県でひとり暮らし。すべてがゴルフのためである。今年から、トレーナーをつけ、己を知ることからスタートした。

 というのは現在、取り組んでいるスイング改造へ大きなプラスとなるからだ。「スイングを直していても、効果的ではない。要は、体をうまく使えるか、です。いろいろチェックしてもらうと、筋力が弱いところがわかった。安定して、再現性の高いスイングができるような体づくりをメーンにしている」。

 日々前進だ。「当初は、私がびっくりするぐらい内転筋が弱かった。必死にメニューをこなすことで手一杯」だったものが、「きついメニューでも、たいぶ楽になった」という。一方で、「トレーニングをすれば、筋肉がカタくなるというイメージ。でも、ストレッチを入念に行えば、可動域が広がりスイングがしやすい。特に、フルショットでそれを感じる。試合が本当に、楽しみです」と、手応えを言葉にして、ひとつ頷いた。

 島根県出身のプロテスト合格は、JLPGA史上3人目。しかも、25年振りだ。2度目のチャレンジで念願が叶った。「ゴルフを始めた頃から、ずっとプロを目指して…。でも、環境が恵まれていたとはいえません」とも。なぜなら、「島根では、ゴルフ部のある高校がない。練習はいつもひとりぼっちでした」と明かす。

 ただし、アマチュア時代、日を引くタイトルがあった。16年8月、宍道高1年で出場した、全国高等学校ゴルフ選手権・個人で優勝を飾っている。大会には、3年の渋野日向子、大里桃子、新垣比菜が。さらに、2年には稲見萌寧も参加した。そして、同級生の西村優菜など、現在のJLPGAトップ選手を抑えてのものだ。

 QTファイナルステージでは、51位。今季はステップ・アップ・ツアー中心になりそうだが、「JLPGAツアーへ出られないわけではないでしょう。数少ないチャンスを生かしたい」と、準備を怠らない。ハードなトレーニングも耐えられるのは、楽しみが待っているから。

 「好きなゴルフを仕事にできることに感謝しています。息の長い選手になれるように精進を続ける。毎日が楽しい」と、ほほ笑んだ。常に控えめだが、大きなことを口にしないのは、内に秘めているからだろう。芯が強い。これからが伸び盛りである。

(メディア管理部・鈴木 孝之)

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