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2022.3.19

安定感をもたらした改造 堀琴音が首位

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第3戦『Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント』(賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円)大会第2日が3月19日、鹿児島県・鹿児島高牧カントリークラブ(6,419Yards/Par72)で行われた。この日は日没サスペンデッドになった第1Rを消化し、第2Rへ-という長丁場。堀琴音が通算7アンダーで首位に立った。1打差の通算6アンダー、2位は高橋彩華。3位タイ、通算4アンダーの上田桃子、葭葉ルミが続いている。
(天候:曇り 気温::13.3℃ 風速:3.9m/s)
《グリーン=スティンプ:11 1/3フィート コンパクション:22.5mm》

 出場選手でただひとり、2Rともに60台のスコアをマークした。首位に立った堀琴音の安定感が際立つ。「後半に入って、すごい風が吹いていた。本当に大変でしたね。それでも、1ボギーでおさめることができたのは、やはりショットの調子がいいからでしょう」と、さらりと話している。

 その上で、「実は…」と切り出したのは、「風があまり得意ではありません。でも、1Wがしっかりとフェアウエイをキープできています。これが大きい」という。早朝の第1Rは、15番からプレー。2連続バーディーを決め、一気に上位グループへ進出した。続く、第2Rも序盤から好調だ。1番=3メートル、2番=2メートルのバーディーチャンスをきっちりとモノにする。

 そして、後半。この日のハイライトともいえそうな、パー3の12番を迎えた。「風が回っていて、まったくわからない。6Iを選択した」。4メートルにつけ、これを鮮やかに沈める。

 「パッティングの時、アドレスが広くなりすぎないように、注意した。よく安定性を求めるなら、広くしてしまうことがいいと思っていたけど、パッティングの先生から、それは違う、と指摘されて…」と、前置きし、「(アドレスは)狭い方が動きやすい。ストロークしやすくなる」と加えた。まさに、目からうろこが落ちるような金言を実践中である。

 また、長引いたスランプから脱出したのは、ドローボールからフェードへスイッチしたことが大きな要因だ。もちろん、今オフもさらに磨きをかけた。「まだ、見る人からすれば、スライス-と思われるかもしれないけど、しっかり(フェードを)打てている感触」と手応えを言葉にする。

 さらに、安定をもたらしたのは、トレーニングを同時に行っているから。「体の中身が違いますよ」とほほ笑み、こんなエピソードを明かした。「今、165センチ・56キロです。でも、プロになったころは163センチ・53キロ。でも、本当は、体重が51キロでした。皆さんから、細いといわれたくなかったからです」。

 今季はプロ9年目を迎えた。開幕から13位T、2位Tと好調。「今回は、気が引き締まっている。前週、1打の重みを改めて感じた」そうだ。鉄は熱いうちに打つ。経験をムダにはしない。

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