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2022.3.19

全集中で一気に来た 高橋彩華、22年スタイル

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島県)第2日

 第2日、高橋彩華は計25ホールをラウンドした。仕事とはいえ、文字通りのお疲れさまである。「きょう、プレーしたばかりのコースを思い出せないぐらい、本当に、本当に、疲れました」。インタビューの冒頭、ほっとしたのか安どの表情を浮かべている。

 しかも、この日は後半、春の嵐を思わせる天気になった。一気に冷え込んで、しかも強風。実にタフな状況である。ところが、その後半で4バーディー、ノーボギー。14、17番で披露した5メートルのバーディーパットをねじ込んだしぶとさは、前年にはなかったものだ。これすなわち、集中力の賜物だろう。

 「最後まで、集中できたと思います。おかげで、大きなトラブルがなかった」といい、「目の前のことだけで、いっぱい、いっぱいでしたね。後半は、ミドルパットが決まったし、粘っていたことが好結果につながったと思います」と振り返った。

 昨年の今大会、第1日に自身のベストスコア「64」を記録。相性が良いことは確かだろう。「でも、すごく難しいイメージばかりが残っている」と、より一層、気を引き締めたことで今季初の60台のスコアをマークしている。

 これまで何度もV争いを展開しながら最終日、持ち前のショットが鳴りを潜めてしまった。「開幕して2戦を終え、上位でプレーすることができていない。あすの目標は、ゴルフを楽しみたい」という。

 さらに、新潟・開志学園高校で同級生の北京オリンピック金メダリスト、平野歩夢について、質問を受け、「ラスト 1 回で完璧なパフォーマンスをしなければ、金メダルはない。そんな状況で、あんな大技を披露するメンタルがすごいなぁと思いました」。今季はJLPGAツアー初優勝者が続く。「1440」を超えるスーパープレーは、集中から誕生する。

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