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2022.6.2

一糸乱れぬ前髪系 菅沼菜々に注目

リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント2022 ヨネックスカントリークラブ(新潟県)

 一糸乱れぬ-といっても、前髪のことだった。プレーはもちろん今季、大躍進の菅沼菜々には、意外なこだわりがある。「前髪系女子」と自任するだけあって、キャップから少しだけのぞくチャームポイントにも要注目。

 この日の取材では、この話題で盛り上がった。「前髪を意識したのは高校生の頃。目に入るぐらいに切りそろえ毎朝、ストレートアイロンで角度やカールの具合などを整える」という。しかも、風が強い日には、「接着剤を使って固定しています」。もう、筋金入りなのだ。若い女性がよく口にする、前髪をつくる-とはこういうことだ。

 そんなことを明かすのは好調が続いている証拠。前週に続いてアップダウンが激しいコースレイアウトも好材料だ。というのは、「オフに山岳コースで練習。1月の20日間ぐらい、コースで合宿をした」と明かす。親交のある元巨人・篠塚和典さんが理事長をつとめる、静岡県伊豆市のフジ天城ゴルフ倶楽部だ。しかも、「27ホールの内の9ホールを自由に使わせていただきました。朝から晩まで練習し放題です」と話した。

 最終プロテスト合格後、ゴルフ番組で共演。「現役時代のすごさは知らないけど、今でも十分にすごい方です。ご一緒にラウンドして、私がイーブンパーだった時、篠塚理事長が2アンダーで負けたことが…」と、意外なエピソードまで披露した。ゴルフがとりもつ縁は実に奥深い。

 となれば、ツアー初優勝で期待に応えなければならない。「あまり優勝-を意識するのもよくありません。確かに優勝はしたいけど、それには運も必要で、勝負の流れとかもありますね」と慎重だ。

 すでに自身が口にしているように、広場恐怖症という持病を抱えながらプレー。航空機、鉄道、船舶などで移動ができない。だから、地域によって出場できる試合が限られる。

 「今年は北海道の試合が多い。車で移動できませんから、夏場はお休みが増える。早めにシードを確定させたいですね」といい、「最近、最終日にスコアを伸ばすことができる。お世話になった篠塚さん、コーススタッフの皆さんのおかげです」とも。前髪はもちろんのこと、68.9953というFR平均ストロークの勝負強さにも注目したい。優勝を飾れば、生涯獲得賞金1億円を突破する。

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