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2022.7.22

菊地絵理香-ツアー最長605ヤードで離れ業

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第20戦『大東建託・いい部屋ネットレディス』(賞金総額1億2000万円、優勝賞金2160万円)大会第2日が7月22日、北海道札幌市・滝のカントリークラブ (6560ヤード/パー72)で行われた。この日も好スコアが続出。実力者が上位を占める。首位は大会コースレコード63をマークした菊地絵理香。通算14アンダーで決勝ラウンドを迎える。3打差の通算11アンダー、2位に三ヶ島かながつけ、通算10アンダー、3位の小祝さくらが追走。4位は通算9アンダーの稲見萌寧が、さらに上位をうかがう。
(天候:曇り 気温:25.0℃ 風速:1.5m/s)
《グリーン=スティンプ:11 1/4フィート コンパクション:23.5mm》

 19年を思い出した。菊地絵理香は3シーズン毎にベストスコア更新のチャンスが訪れる。

 連続バーディーで迎えた、ラスト1ホール。9番で自己ベストスコア更新へ挑んだ。4メートルのバーディーを決めれば、62。「あすに向けても、最後は意識をした」という。

 自身の読みは50センチのスライス。しかし、「ちょっと読み過ぎたかも…」と少し悔しそう。記録更新は明日以降へお預けとなったが、大会コースレコードの63をマークした。「最後はちょっと残念。しかし、カップへ入る、入らないという結果より、私はストロークがスムーズか-をより重視している。きょうは、とても良かった」と満足そうな表情で語っている。

 この日は10番スタート。ツアー最長・605ヤードのパー5、14番では残り128ヤードの第3打を9Iでイーグル奪取へ成功した。このホールには名物樹木の臥龍之桂がそびえ、最も印象に残る。しかも、前日は12番でイーグルを決めた。2日連続は自身初の体験。

 ただし、「きのうも、きょうもラッキーでした。イーグルは偶然です。それよりも、イーグルを決めてからバーディーがたくさん…。しかもノーボギーのラウンドでしたから、そちらの方がうれしい」と振り返る。

 一方、ハデなプレーはもちろんだが、大向こうをうならしたのは、13番のパーセーブかもしれない。第1打を左ラフへ打ち込んだ。懸命なリカバリーでグリーン手前までボールを運び、残り20ヤードから、3メートルのパーセーブが残る。やさしくはない。「フックライン。うまくストロークができた」と控えめに称賛。次のイーグルへつなげたターニングポイントとなった。

 それにしても、プレースタイルがいつにもましてクール。「バーディーをとって、大喜びしてしまうと、調子に乗ってしまう。過度な喜びは禁物」ときつく戒めているそうだ。4日間の長丁場で一喜一憂してもスキが出る。多くの経験から培ったベテランの教訓を忘れてはいない。

 つまり、臥龍の精神なのだ。昇龍へ転じるのは最終日-。

                        (メディア管理部・中山 亜子)

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