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2022.9.22

尾関彩美悠-初体験の宮城も好感触

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

第49回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 利府ゴルフ倶楽部(宮城県)

 夢のような週末が過ぎた。JLPGAツアー初優勝を飾った尾関彩美悠は、何事もなかったかのように公式会見へ臨んだ。「うまく気持ちの切り替えができたと思います。きょうのプレーの感触もいい。ゴルフの調子はとてもいいと感じた」という。

 勝利の余韻に浸っている素振りなどなく、初Vを成し遂げたことで、逆に落ち着き払った様子がうかがえた。それどころか、どっしりと身構える。前週とは違い、ひとまわり大きくなった印象を受けた。このところ、大活躍の94期生。その高いレベルでも、さすがトップ合格だけのことはある。

 「携帯電話のメール着信音が鳴りやまないぐらい、お祝いのメッセージをいただきました。愛知から宮城へ移動する約9時間で、(メールを)くださった皆さんへ返信を完了。それが終わると、今回も頑張ろう。そんな気持ちがわいてきた」そうだ。

 一方で、「今回は用具契約メーカーさんの、トーナメント。私は今までそういう経験がありません。今週もダンロップさんのクラブをつかって、優勝争いできたらいですね」と、プロの矜持を垣間見せている。

 宮城を訪れたのは人生初。もちろん、コースも同様で、「グリーンが硬く、速い。また、マウンドやアンジュレーションがあって、要注意です。それから、パー3も結構、距離があり、池が絡む。パーセーブできるかがひとつのポイント。どこにボールをつけるか、よりマネジメントをしっかりしないといけません」。攻略のポイントを語った。

 あすからの3連休。たくさんのギャラリーが足を運ぶことが予想されるが、週末は再び、下り坂の予報がきになるところ。ただし、「雨の日のプレーは好き。スコアがいい時が多い。でも、体を冷やさないように注意しないといけませんね」。おそらく、雨はより集中力が増すのだろう。

 さらに、気温が低くなってきたことに、「個人的なことをいえば、暑い日のプレーが好き。だけど、クラブを替えて調子が上がってきたし、これから先、寒くなる気候を想定しながら、どんなボールが打てるか。しっかり試合で確かめながら勉強する楽しみがある。きょう、プロアマではクラブが振れていた。気温が下がっても、飛距離は変わらなかった」と説明を加えた。

 季節が移ろうとしている。「(初Vから2週連続優勝など)記録は考えていません。今回は今回です」。自然との戦いは、己を知ることからスタートだ。

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