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2022.9.23

櫻井心那 2週連続Vへ首位浮上

<Photo:Shintaro Wada/Getty Images>

 JLPGAステップ・アップ・ツアー2022シーズン第11戦『中国新聞ちゅーピーレディースカップ』(賞金総額2000万円、優勝賞金360万円)大会第2日が9月23日、広島県廿日市市・芸南カントリークラブ(6545ヤード/パー72)で行われた。
 前週、山陽新聞レディースカップで今季ステップ・アップ・ツアー2勝目をあげた櫻井心那が好調をキープ。この日のベストスコア65をマークし、通算9アンダーで首位へ浮上した。2打差の通算7アンダー、2位は宮澤美咲。通算6アンダー、3位タイの村田理沙、永嶋花音が続く。
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 勢いをつけたのは4番。第2打でグリーンオーバーしたものの、7ヤードの第3打を58度でチップインに成功した。4連続バーディーでグングンと上昇。後半も随所でバーディーを重ね、最終18番では2メートルのバーディーパットをきっちりとカップインさせた。

 好調を支えているのはパッティング。「前週はショットでたくさんのバーディーをとった。でも、今回はロング、ミドルなどパッティングが本当にいい」と話した。即断即決のスタイルが秘密だ。

 「ラインを決めたらすぐに打つ。そう意識したら、とても感覚が良くなった」と前置きし、「それまでラインの読み方があいまいというか、このあたりにボールを出し、このぐらいの強さでといった感じのパッティング。それをコーチとラウンドして決めたらすぐに打ったほうがいい、とアドバイスされた。しかも、ラインを読むときはボールの通過地点のスピードを想像し、そのために打ち出しをどこにするなど、すべて決めるスタイルです」と続けている。

<Photo:Shintaro Wada/Getty Images>

 迷いは好結果を生まない。「あいまいな読みをすると、アドレスしてからちょっと悩むこともあった。体がかたまり、しっかりしたストロークができない」と説明した。リズムの良いパッティングは、ナイスプレーを演出。「ショットはそれほど変わらないけど、グリーンまわりのショートゲームの精度がかなり上がったように感じます。グリーン同様、こちらもあそこへボールを落とすと決めたらスピーディーに」と明かした。

 きびきびした姿は見ている方も気持ちがいい。「8月は連戦が続いて、本当にヘトヘトでした。正直なことをいえば、ラウンド中に早く帰りたい-と考えるほど。そこで休養を兼ね、長崎へ帰った。おかげでいろいろなことが好転するようになりました」と振り返る。

 そうはいっても、好事魔多し。第1日のラウンド後、「首を少し痛めた。少し痛みがあって、きょうはクラブを振り切れない。特に1Wはいつもの7割ぐらいでスイングをしている」と打ち明けた。

 最終日は慎重を期す-がテーマ。「何があってもあせらない。きっといい流れが来る。もちろん、チャンスは逃さない」と、笑顔をみせた。うかがい知れない気力の充実も、トッププレーヤーへの絶対条件だ。

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