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2022.9.23

女王の血筋 94期生・竹田麗央が4位T

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

第49回ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント 利府ゴルフ倶楽部(宮城県)第1日

 19歳の快進撃が続く。川﨑春花、尾関彩美悠に続き、今大会も94期生がスポットを浴びた。竹田麗央(りお)が5バーディー、ノーボギーの67。4位タイと好スタートを切った。

 女王の血筋は経験を積むたびに顕著に表れる。叔母が1993、94年、2年連続賞金女王に輝いた平瀬真由美。母は平瀬哲子。この日も叔母譲りのロングドライブが炸裂した。10番スタートの後半、5番で300ヤードを超える1Wショットを披露。残り110ヤードの第2打をPWで5メートルに寄せる。パッティングもさえた。

 続く、6番はショートゲームでみせる。残り110ヤードの第2打をPWで1.5メートルへ。連続バーディーを決めた。前半も14-16番で3連続バーディー。「飛距離を生かして、短い番手でピンを狙う。それが私のプレースタイルです」とアピールした。

 ところが、前2戦は連続予選落ち。「お陰さまで、プレーを振り返り、私のプレーについて、じっくりと考える時間を取ることができた」と前向きにとらえる。「ミスが出る時は、イメージがわかないまま、打っていたことに気がついた。今日はしっかりイメージをつくり、ルーティンへ入る。しっかりできたと思います」と、転んでもただでは起きない意地を示す。

 ゴルフが盛んな熊本県出身。趣味は「プロ野球観戦」だ。と来れば、同郷のヤクルト・村上宗隆だろう。日本記録のシーズン60本塁打に迫る勢いで、アーチを量産中。前週17日、名古屋市内のバンテリンドームで中日-ヤクルト戦を観戦した。

 「期待していた村上選手の56号ホームランは出なかったけど、堂々としている姿を拝見。私もああいう感じで、自分のスタイルを持った選手になりたいと思いました」と感想を語っている。勝負の世界は、キャリアがモノを言うことはあっても、年齢は関係なし。22歳の若さで日本記録に迫る村上と、ハイティーンで臆せずトップを狙う竹田。共感できるところがあったのだろう。

 ファンも94期生の活躍に期待大。「私たちの間で話したことはありませんけど、ギャラリーの方が同期の名前を。何でしたか…」と、記憶を手繰り、「エメラルド世代。そう言われました」と笑顔がのぞく。緑のターフを連想させるエメラルドの輝き。古来から、幸運を招くシンボルとして珍重されてきた。

 もっか開催中のステップ・アップ・ツアー、中国新聞ちゅーピーレディスでは2週連続優勝を狙う櫻井心那が首位へ浮上。ブームに乗り遅れるわけにはいかない。

                   (JLPGAオフィシャルライター・宮脇 廣久)

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