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2025.12.25

世界で勝つ-JLPGAツアーの挑戦

<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

2025年もあと1週間あまり。国内外で今年、大活躍したJLPGA選手のオフの活動が連日、多くのメディアで取り上げられている。当然ながら、今年の『JLPGAアワード2025』はこれまでにない華やかなステージになった。世界で勝つ-を目標に2013年から日本女子プロゴルフ協会が取り組んできた、ツアー強化がよりスポットライトを浴びたシーズンである。

JLPGAアワード2025には今季、USLPGAツアーに参戦した13人の内、5人が敢闘賞を受賞。メジャーの『AIG全英女子オープン』、『メイバンク選手権』を制し、日本人選手3人目のUSLPGAツアー新人賞・山下美夢有はJLPGA輝き賞、敢闘賞の2冠に輝いた。

山下 美夢有<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

「この素晴らしい賞をいただけるとは思っていなかった。こうして表彰を受け、引き続き来年も優勝を目指して頑張りたいです」と、さらなる飛躍を誓っている。「AIG全英女子オープンの優勝はゴールではなくスタート。私の武器であるショットを生かし、世界ナンバーワンを目標に、もっと強くなれるように努力します」。各試合会場への移動、生活習慣など、はじめての経験に世界を転戦することには苦労も多かったに違いない。それだけに、経験を積んだ米参戦2年目の26年は、「出場する試合は優勝を目指して頑張りたい」と力強く語った。

山下とともに2冠達成の西郷真央は、USLPGAツアー初Vがメジャー制覇という共通点がある。25年シーズンのメジャー第1戦『シェブロン選手権』は大接戦となり、勝敗は5人のプレーオフへ。PO1ホール目、唯一のバーディー奪取に成功し、世界に強烈なインパクトを残した。とりわけ、日本人選手の今大会優勝は初めて。この快挙で日本勢は5大メジャーのすべてを制したメモリアルである。

「シェブロン選手権で優勝することができて、これまで積み重ねてきた努力が形になった一年。同時に海外での試合や、世界のトッププレーヤーと戦う経験を通し、自分の課題、可能性を改めて感じるシーズンでもありました」と前置きし、「皆さまに良いプレーをお見せできるよう1試合、1試合を大切に頑張ってまいります」と続けた。年間の5大メジャーで、2つのタイトルを日本人選手が獲得したことは史上初。26年へ向けて、素晴らしい世界へのメッセージといえるものだ。2人に贈られた副賞は、ミキモトのザ・ベスト・オブ・ベスト。日本産・真珠のパールネックレスは輝きの象徴とも映った。

竹田 麗央<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

また、竹田麗央は25年3月のUSLPGAツアー『ブルーベイLPGA』で初優勝。年間ポイント、同賞金ランキングでも4位と、堂々たるルーキーイヤーを過ごした。出場30試合、最多バーディー数は26年シーズンへ向け、大きく期待がふくらむ。いかにも敢闘賞にふさわしい活躍といえよう。「26年は複数回Vが目標。でも意気込み過ぎないよう冷静に頑張ります」と、静かな闘志を燃やす。

岩井 千怜<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

岩井 明愛<Photo:Atsushi Tomura/Getty Images>

そして、敢闘賞を姉妹同時受賞の岩井姉妹。USLPGAツアー1年目でともに初優勝を成し遂げた。5月に『リビエラマヤオープン』を制した妹・千怜。8月には姉・明愛が『スタンダードポートランドクラシック』で優勝。日本に続き、米ツアーでも初の双子Vを達成した。明愛は「1年間、頑張って良かった。また来年も日本とアメリカのアワードに出席したい」といい、千怜も「挑戦して大変なことが多かった。だから、皆さんに感謝をしたい」とツーショットで、トロフィーを大事そうに手にしたシーンが印象に残る。

世界で勝つ-が当たり前のようになった25年。2026年はより、日本人選手が世界で勝つ-ムーブメントは加速する。

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