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2022.10.16

古江彩佳が大会連覇 2位は岩井明愛

<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

 JLPGAツアー2022シーズン第32戦『富士通レディース 2022』(賞金総額1億円、優勝賞金1800万円)大会最終日が10月16日、千葉県千葉市・東急セブンハンドレッドクラブ(6689ヤード/パー72)で行われ、古江彩佳が通算16アンダーで大会連覇を達成。JLPGAツアー通算8勝目(アマを含む)をあげた。1打差の通算15アンダー、2位は岩井明愛。通算14アンダーの新垣比菜が3位へ入った。
(天候:晴れ時々曇り 気温:24.4℃ 風速:3.3m/s)
《グリーン=スティンプ:11 3/4フィート コンパクション:23mm》

 勝負強い-とひとことで表現するよりも、もっとすごい。古江彩佳が大会連覇を成し遂げた。しかも、ホステスVである。

 最終18番は難度ナンバーワンを誇る名物ホール。岩井明愛と通算15アンダーで首位を並走していた。3.5メートルのバーディーパットへ挑む。「ここまで、それほどパッティングの調子が良かったわけではない。だから、最後は決めたい。プレーオフへ持ち込みたくはなかった。最終日の18ホールで終わりたい。強く念じた」という。

 まさに、この一打。「少し浅めにラインを読んだ。ちょっとフック。うまく入った」と抜群の手応えを得た。バーディーフィニッシュ。1打差をつけ、大接戦にピリオドを打った。本当に強い。今大会は4戦3勝、2位1回で、さながら我が庭を思わせる。なぜ-。「初めてアマチュアで優勝したプロのトーナメント。とても、よい印象がたくさん。だから、このコースは大好きでしかも良いプレーができる。私はそういいたいです」と話した。

 最終日、3打差をつけ首位でスタート。一見、絶対的なアドバンテージを握っていそうでも、実際は違った。前日、イーグル奪取の1番でちょっとした異変を察知。 

 「バーディーパットは上り3メートル。カップの直前でボールが切れて…。しっかりストロークできていない」と振り返った。また、「パッティング全体は悪くはないけど、最後で入らないことが多かった。特にミドルパットがそうでしたね」。

 そんな状況でも淡々とにこやかな表情で、「少しプレッシャーをかけると同時に、逸る気持ちを抑え、攻めることの難しさを感じた。でも、最後までしっかりと集中力が途切れることはなかったと思います」と胸を張っている。


<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

 パッティングと対照的に1Wは絶好調。フェアウェイを外したのは1度だけで、第1打のアドバンテージを存分に生かした。その上で、キーホールとなったのは「6番」と振り返る。グリーン左から12ヤードの第3打は58度を選択。ふわりとボールを上げ、ピン1.5メートルへ寄せた。絶妙。これが米ツアーで培ったテクニックである。

 「ピンチでした。つま先下がりで、左足下がり。よく距離をあわせることができたと思う。もし、ボギーを叩けば、勝負の流れやリズムが変わってしまう。それと、追い上げる選手へ、チャンスだ-とつけ入るスキをみせたくはなかった」。今大会、54ホールでボギーはひとつだけだった。感情は当然だが、試合の流れまで自在にコントロールしながら、終盤の3ホールで2バーディー奪取。底力を存分にアピールしてみせた。

 この日、勝って当然-とファンの誰もが感じたことだろう。そんなことを考慮しても、この優勝はすごかった。次週もまた、ディフェンディングチャンピオン。果たして、連覇は成るかなど、次々とぜいたくな課題に直面する。収穫の秋をコースで実感する毎日がうらやましい。

(JLPGAオフィシャルライター・宮脇 廣久)


<Photo:Yoshimasa Nakano/Getty Images>

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